ネット広告費、テレビ抜く スマホ普及で動画好調

2019年の日本の広告費でインターネット広告費が2兆円の大台を突破し、テレビ向け広告費を初めて上回った。スマートフォンの普及で動画広告などが好調で、食品や化粧品業界もネットへのシフトが進む。
だが検索履歴などから個人の好みなどを推測する「ターゲティング広告」には消費者の反発もあり、新たな広告モデルの模索が続く。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56810290U0A310C2EA1000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

インターネットを閲覧していて、検索した語句に関連する広告が表示されたり、過去に購入した商品や閲覧したサイトの広告が表示されるといった経験をしたことはないだろうか。
これらのほとんどは、Cookieを利用して取得されたユーザー情報に基づいて広告を表示している。
Cookieを利用することでユーザーに最適な広告を打ち出すことができる一方で、ユーザーのプライバシーが置き去りにされていることが問題視されている。

こうした現状から、Googleは新たに「プライバシーサンドボックス」という計画を打ち出した。
これはGoogleだけでなく、ほかのブラウザや広告プラットフォームが協力して、ユーザー情報の取引の標準を定めることを目的としている。

プライバシーサンドボックスでは、Cookieに代わり5つのAPIキーを使ってユーザー情報を取得する。
Chrome内で取得したユーザーデータはChrome内で処理・保存するので、データはユーザーのデバイス内にとどまる。
いずれはこのAPIがブラウザ間で一貫性を持つようになり、WEB標準となることがGoogleの目標だ。

WEB広告は、ユーザーにとって安全で有益な広告体験をもたらすことはもちろん、広告主やパブリッシャーにとっても有益なものでなくてはならない。
今回のGoogleの発表で、ブラウザベンダーや広告プラットフォームは対応を強いられるが、これを機にユーザにとっても広告主にとっても、WEB広告がより安全で有益なものとなってほしい。

参考:Googleの「 プライバシーサンドボックス 」とは?Cookieの代わりとされる5つのAPI
https://digiday.jp/platforms/wtf-googles-privacy-sandbox/