コロナからの仕事復帰

もはや誰にとっても、「いつ自分がコロナに感染しても不思議ではない状況」と言えるでしょう。
もちろん十分な感染対策は欠かせませんが、かくなる上は「自分もいつか感染する」という前提で心の準備をしておきたいところ。無闇な特別視や恐怖心は、感染者に対する理不尽な攻撃や差別につながりかねません。「人ごとではない」という認識を持つことは、不運にも感染した人にあたたかいいたわりの目を向ける必須条件です。
もし感染した場合、療養や治療に関しては専門家に頼るしかありませんが、あらかじめ心の準備をしておきたいのは、幸い回復してまた仕事に復帰するタイミングで「周囲に向けてどんな挨拶をすればいいか」ということ。
さんざん言われていますが「怖いのはウイルスよりも人」です。残念ながら、誰がどんな偏見や悪意を持っているかわかりません。「感染者=迷惑をかけた悪者」という前提で、非難や批判をぶつけてやろうと手ぐすね引いている人もいるでしょう。
復帰の場面での挨拶のお手本にしたいのは、コロナから回復した芸能人のコメント。たとえば7月中旬に感染を発表したお笑いタレントで歌手のはなわは、同31日に自らのブログに「ご報告。」というタイトルの一文を掲載しました。
「この度は私の新型コロナウイルス感染により、関係者の皆様、応援してくださっている皆様に大変なご迷惑とご心配をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
私自身、コロナウイルス感染確認後、保健所の指導のもと、都内病院に入院し治療を続けてきました。
そして、厚生労働省による退院基準でもあるPCR検査の二回陰性が確認された為、退院という運びとなりました。
今回お世話になりました病院の関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。
今後はより一層の感染防止を徹底し、今まで以上に仕事と真摯に向き合い頑張っていきたいと思います。」
● 関係者に迷惑と心配をかけたことを謝罪する
● 感染がわかってからどう過ごしていたかを伝える
● 厚労省の基準に基づいて退院できたことを伝える
● 医療従事者やお世話になった人への感謝を述べる
● 今まで以上に仕事を頑張るという決意を述べる
これが「復帰の挨拶」の基本と言ってよさそうです。

自分が感染した場合に備えることも大事ですが、より可能性が高いのは、仕事に復帰した同僚を迎える側になること。
職場に復帰してきた同僚は、どんなに不安でどんなに引け目を感じていることか。大げさすぎるぐらい大げさにはしゃいで、記念撮影のひとつもして、念入りに「回復してよかったね」「おかえりなさい」という気持ちを伝えるのがやさしさです。

引用: goo news

─ YODOQの見方───────────────────────────

まず、どのような条件になると職場復帰が可能になるのかを記します。

新型コロナウイルスに感染した従業員は、厚生労働省が定めた退院基準を満たした時点で職場復帰が可能となります。

有症状患者の退院基準
1.発症日から10日間が経過し、かつ、症状が軽快してから72時間が経過した場合
2.症状の軽快から24時間が経過した後、24時間以上の間隔をあけて2回のPCR検査で陰性が確認できた場合

無症状患者の退院基準
1.陽性確認の検体採取日から10日間経過した場合
2.検体採取日から6日間が経過した後、24時間以上の間隔をあけて2回のPCR検査で陰性が確認できた場合

退院の基準を満たすと「就業制限の規定の対象者」ではなくなります。

引用: akeruto.com

次に受け入れる側の心構えについて記します。

■ コロナハラスメントの背景にある感情とは
人は欲求不満の状態に陥った時に攻撃的になったり退行したり、何かに固執したりします。
今回の新型コロナウイルスは、人々にこれまで経験のない不安と恐怖、そして我慢を強いており、安全安心という欲求が満たされない状況が続いています。抱えきれなくなった不安は怒りにかわり、相手を攻撃するのです。コロナハラスメントの背景にあるのはそういった感情と言えるでしょう。

■ コロハラを起こさないために個人でできること
もし出社してきた人に不安を感じるのであれば、その不安をぶつけるのではなく、「この状況だから気になってしまうんだ、もしよかったら今の体調のこと教えてくれる?」と自分の心配を伝え、相手が答えやすいように質問をしてみてはどうでしょう。
相手も自分の状態を分かってもらいたいと思っている可能性もあります。あるいは、直接本人ではなく上司などに同じように聞いてみても良いと思います。

■ 組織としてのコロハラ対策
今後は、濃厚接触者だった方、或いは感染から回復した方とも職場で一緒に仕事をしていくケースも増えてくるでしょう。組織としてはその方たちに対するコロナハラスメントという二次被害を防がなくてはなりません。
基本的にはパワーハラスメント対策と同様、組織の方針や社内でのルールを決める(3密にならないような職場環境をつくる等)、それを周知し徹底する、そして可能な範囲で職場で起きていることの情報を共有することが重要です。
人のうわさは、「コロナだったら嫌だね」「コロナかもね」「コロナらしいよ」と誤った情報になりがちです。組織としてどういう対応を取っているかを明確にし、一緒に働く人たちに理解をしてもらうことです。

引用: 日本産業カウンセラー協会