マスク着用でも99.9%で顔認証 目の周りから特徴点を抽出 NECが認証エンジン強化

NECは9月24日、マスクを着けている人を高精度で認証する新しい顔認証エンジンを開発したと発表した。人の目の周りから特徴点を抽出し、元データと照合して本人確認を行う仕組み。NECの社内評価では、1対1認証(個人の生体情報を呼び出した上で、本人と比較する方式)での認証率が99.9%以上だったという。新しいエンジンに対応したデバイスやサービスも10~11月にリリースする予定。

従来のエンジンもマスクを着けている人の顔認証に対応していたが、目・鼻・口から特徴点を抽出していた。新しいエンジンは、目に重点を置いて特徴点を抽出する仕組みにし、認証の精度を高めた。マスクに色や柄があっても問題ないという。

 マスク着用の有無に応じて分析アルゴリズムを切り替える機能も持つ。具体的には、連携するカメラが人の顔を検出すると、まずマスク着用の有無を判定。マスクを着けている場合は目の周り、そうでない場合は鼻や口などから特徴点を抽出する。

引用:ITmedia NEWS『マスク着用でも99.9%で顔認証 目の周りから特徴点を抽出 NECが認証エンジン強化』2020年9月24日付

─ YODOQの見方───────────────────────────

顔認証において世界で最も進んでいるのはNECと言われている。
顔認証は本来、体重や年齢によって変わりにくい顔の骨格などの特徴をとらえて本人と判断する。
よく使われるのは目、鼻、口の3点。

現在の一般的な顔認証システムは、マスク着用時には5~50%の確率でエラーが起こる、という実験結果も発表されている。
この実験では、マスクを着用した画像では登録エラーが増加したこと、特に鼻をマスクで覆われている領域が多いほど、誤差の発生率も高まることがわかった。

参考:Esquire 『認証失敗率は5~50%。マスクが「顔認証システム」の障害になっているという事実』2020年9月2日付

10月22日、政府は東京オリンピック/パラリンピックを実施するにあたり選手や関係者だけでなく、観客にもコロナ対策で顔認証を活用することを明らかにしている。その上で、サーマルカメラを搭載することで、顔認証と同時に体温の計測も可能となる。

人種差別やプライバシーの問題で顔認証の開発を見合わせる国も多いが、少なくとも日本では、顔認証の仕組みは発達していくのだろうと感じた。