コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」

「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付ける専用のアタッチメント(※1)と専用のスマホアプリを連動させることで子どもの日々の勉強への取り組みを見える化し、勉強の意欲を高めるもの。アタッチメントに加速度センサーが内蔵されており、ペンが動いた時間を計測。この時間を「やる気パワー」とし、溜まった量に応じて本製品上部のLEDの色が変わっていく。
※1.アタッチメント…筒状になっており、使用時は本製品に鉛筆を刺す。

アプリでは「やる気の木」と「庭(すごろく)」という二つのコンテンツがあります。溜まったやる気パワーをアプリ内の木に水を上げるように与えると木が成長し実がなり、その実で庭を進むことができるように。ゴールしたご褒美は親が設定することでアプリ内に表示される。
これにより勉強を習慣づけるだけでなく、子どもと親がコミュニケーションを取ることで子どもの学習意欲を育むことができるようになる。

引用:ITmedia

─ YODOQの見方───────────────────────────

「しゅくだいやる気ペン」は、「やる気パワー=鉛筆を握って動かしていた時間」になっています。
頭の柔らかい子だと、鉛筆を動かすだけでやる気パワーが溜まることに気づき、宿題をすることなくアプリを楽しむようになりそうだなと感じました。
対象年齢が恐らく小学校低学年以下なので、その法則性に気づく子供は少ないとは思いますが、例えば何かの偶然で、本製品が取り付けられている鉛筆で落書きをしているだけでもやる気パワーが溜まることを発見してしまうと、もう活用できなくなりそうです。
そのため、結局のところ親が常にそばにいる必要があるのではないでしょうか。

また、HPに習慣化のプロ 石川先生が提示している「べんきょう習慣化3つのコツ」というものがありました。
 
 1.環境をととのえる
  勉強する場所を決めて、片付けをしておきましょう。
  その日の宿題が、すぐ取りかかれるようになります。

 2.ちいさなことから
  無理なくできる教材を選んでください。
  いきなり難しいことやたくさんの量を与えるとかえって自信を失うことになりかねません。

 3.すぐほめる
  やったことはその日のうちに褒めてあげましょう。
  学習に向かう気持ちを前向きにする効果があります。

とのことです。
要するに本製品をきっかけのひとつとして、親がしっかりとサポートすることが前提になっています。
自主的に勉強させるのではなく、親と一緒にコミュニケーションをとりながら勉強することが目的の商品のようです。
親はすべきことを認識した上で、購入を検討されてみてはいかがでしょうか?