電子書籍の需要

小学館は「月刊コロコロコミック」読者向けの有料会員サービス「コロコロプライム」の申込受付を始めた。デジタル化した雑誌の閲覧コードに実物の付録をプラスした新システムという。料金は4カ月(4号)で3920円(税込)。
会員にはコロコロコミック4月号から7月号までのデジタル版を閲覧できるシリアルコードを用紙に印刷して届ける他、付録や“銀はがし”を各号の発売日に届くように実物を郵送する。「肝心なふろくはきっちり現物が届く。いいとこ取りだぜ」という。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/19/news109.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

今の電子書籍の需要について。
講談社の年間売上約1449億円のうち、紙の雑誌や書籍が約635億円と前年比で1.2%減ったのに対して、電子書籍は約532億円で19.4%増えたそうだ。
その要因の一つとしてコロナ禍で巣ごもり需要が高まったのではないかとされている。
出版系全体を見ると、2020年の電子出版の市場規模は3931億円で、前年比28%増えており、紙と合わせた市場全体の4分の1近くを占めている。紙の書籍の市場は、16年連続で減少している。
このことから、電子書籍の需要は今後も高まるのではないかと思われる。電子書籍が出始めた頃は紙の書籍の補完的な立ち位置であったが、紙の書籍が先に出てから電子化する他に、電子書籍が先に出てその売上によって紙の書籍が後から発売されるという事も今ではあり、紙と電子は同等のものだとされている。

一方で、LINEリサーチにより高校生を対象に読書についての調査を行ったところ、普段読書をする高校生に対して「どのように読んでいるか」という質問には、「本屋等のお店で買う」が8割を超えており、続いて「図書館・図書室で借りる」「古本屋で買う」と、紙の書籍に対しての回答が多く、電子書籍から読んでいる、の回答は1割程度となった。
電子書籍の需要は高まりつつも、紙の書籍が無くなることはないのではないだろうか。

参考:https://www.asahi.com/articles/ASP2L5TT0P2LUCVL007.html

参考:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2102/16/news001.html

参考:https://japanese.engadget.com/line-book-080024929.html/