シラフを楽しむ文化

厚生労働省の調査によると、飲酒習慣のある「20~29歳」の男性は、わずか10.9%しかいません。男性で最も多いのは「50~59歳」で46.1%。以下、年齢が下がるにつれ一貫して減り続けています。
(引用)https://pake-tra.com/premium/8568/
ジェンダーや国籍においてのボーダーレス化が進む中、飲酒の有無をフックに様々な趣味嗜好・ライフスタイルにフィーチャーすることにより、自由な楽しみ方を誰もが選択できるよう、SNS・オウンドメディアを活用した発信を行います。

引用:PRTIMES『― 飲みニケーションの新時代!? ― シラフを楽しむプロジェクト「shirafer」オウンドメディア・公式Instagram・公式TikTok始動 』2021年1月28日付

─ YODOQの見方───────────────────────────

日本国内の酒類消費数量は約25年前からゆるやかに減少を続けており、特に、ビールの消費量は25年前の約半分となっている。
冒頭に述べた「飲酒習慣のある人」とは、「週3日以上、1日1合飲酒する」ことと定義されている。
ロング缶1本、ワイングラス2杯程度が1合に当たる。

データを見ると、20代男性と50代男性では、飲酒習慣率に約3倍程度の開きがあるなど、若い世代でのアルコール離れが顕著に表れている。

また、コロナ禍に飲酒量が普段と増えたか減ったかを調査した結果もある。
アルコールが規制されていた国も含め、「飲酒量が減った」との回答が「増えた」をやや上回った。
英国では、飲酒量の増減が二極化しているとの調査結果もある。
仕事での接待や出張、旅行などが絡む飲酒が減ったことで大幅に飲酒量が減った人がいる一方、家にこもりきりでストレス解消のために飲酒量が大幅に増加した人もいるとの結果が発表されている。

コロナ禍において、普段から家で飲酒する習慣のない人はさらに飲酒が減るのではないかと考える。
今回取り上げたニュースにも一部記載はあったが、近年、米国などで「ソーバーキュリアス」と呼ばれる、飲めるがあえて飲酒をしない、という人が増えている。
健康への意識の高まりや、飲酒以外の娯楽の増加などが理由として挙げられている。

近年、ノンアルコールビールやモクテル(ノンアルコールのカクテルのような飲みもの)の消費が増加しており、お酒を飲む人も、飲まない人も楽しめるような商品が増えている。
今お酒を飲んでいる人もたまにはノンアルコール商品を手に取ってみるのもいいのではないだろうか。

参考:SankeiBiz『飲酒量、英ではプラスマイナス「二極化」に 長期ストレスや依存症に注意』2020年11月28日

参考:REUTERS『コロナ封鎖中の飲酒、「減った」が「増えた」上回る 9カ国調査』2020年6月5日

参考:ニッセイ基礎研究所『さらに進んだ若者のアルコール離れ-20代の4分の1は、あえて飲まない「ソーバーキュリアス」』2020年2月3日