「若いほどセキュリティ教育の受講経験が多く、脅威に遭遇した経験は少ない」IPAが情報セキュリティに対する意識調査結果を発表

IPAが「2020年度情報セキュリティに対する意識調査」の結果を発表しました。この調査では、サイバーセキュリティに対する脅威の認識と対策の実施状況を調査した「脅威編」と、ネットモラルに対する現状などを調査する「倫理編」があります。なお、「脅威編」では回答する際に利用した機器別に分けて集計を行っています。

まず「脅威編」です。脅威名の認知度の調査ではスマートフォン利用者よりPC利用者の方が認知度が高くなっており、脅威別の認知度では「フィッシング詐欺」や「不正ログイン」などが認知度が高く、「セクストーション」や「スミッシング」「DoS攻撃」などの認知度は低くなっています。また脅威に遭遇した経験があるかについての調査では、「経験なし」と回答したのはPC利用者では36%、スマートフォン利用者では28%でした。年代別で見てみると、年代が若いほど「経験なし」または「分からない」と回答した割合が高くなっています。

「倫理編」の調査では、インターネットや情報に関する倫理教育の受講経験がある割合は年代が若いほど高くなっております。このことからIPAは

「生徒や学生には倫理教育の機会を提供する環境が整備されつつあるが、成人や社会人に対するインターネットや情報に関する倫理教育の受講機会創出が課題だ」

と指摘しています。また、SNSで情報を拡散した経験があるかについての調査では、年代別では若いほど経験がある割合が高く、10代は62%、20代は56%と、いずれも過半数を占めました。
引用:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2103/08/news041.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

他にもいろいろな調査が発表されていますが、その中でプログラミングに関連する調査結果を3つ紹介します。

まず、レバテックが発表したプログラミングスキルの取得に関する調査結果です。その調査では、仕事をする上で必要とする情報はなにかという問いに対して、64%が「取得したいプログラミング言語に関する情報」と回答しました。その他にもノウハウや経験談、最新の情報などが上位に入っています。また、その情報の情報源に何を使用しているかの問いに対しては、技術ブログ、書籍、テック系の記事の上位に入っています。レバテックによると

「『新しい技術の基礎は書籍で習得し、アーキテクチャなどの設計手法は企業のテックブログで事例を調べる。エラーが出れば個人のテックブログで問題を解決する』といったように知りたい情報によってインプットの方法を使い分けているエンジニアは多い」

とのことです。

キラメックスが発表したプログラミングのスキル習得に関する調査結果では、プログラミングの知識が独学で十分に身に付いたと感じている人は1割もいないという結果がでました。それに対して身に付いたと回答したのはわずか5%でした。独学では身に付けることができない知識についての問いでは、「技術やノウハウに関する情報」「働く現場や企業に関する情報」「最新情報」などが上位に入りました。

最後にHackerRank社が発表した企業の採用者が開発者を採用する際に注目するプログラミング言語の調査結果では、4位以下に大差をつけてJavaScript、Python、Javaが圧倒的な支持を得ています。この調査は162か国、全116,000人の開発者を対象としています。また、次に習得したいプログラミング言語ランキングも発表されており、Go、Python、Kotlin、Typescriptが上位に入っています。このことから世界的に需要が高いJavaScript、Pythonや今後需要が高まるであろうGo、Kotlinなどのプログラミング言語を習得していくことが、グローバルな社会でエンジニアとして活躍していくために必要になるのではないでしょうか。
引用:https://leverages.jp/news/2021/0308/2319/