ストリーミングの時代に、なぜアナログのレコードが売れているのか

多くの人が音楽を聴くのにストリーミングサービスを利用し、スマホやPCなどで楽しんでいる。
米国では音楽業界の収益の80%以上が、そういったストリーミングの広告やサブスクリプションからもたらされている。そんな音楽業界で少し前から、新たなトレンドが生まれている。レコードの人気が世界各地で急激に高まっているのである。
日本でも最近、時事通信がこんな記事を掲載している。「日本レコード協会(東京)によると、レコードの生産枚数は1970年代後半に年間約2億枚と全盛を極めたが、CDの台頭により2009年には約10万枚に減少。そこから増加に転じ、19年は約122万枚まで盛り返した」デジタル機器に囲まれた生活の息抜きに、レコードを聴く若者が増えているらしい。

引用:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2104/22/news021.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

記事内でもデジタル機器に囲まれた生活の息抜きにレコードを聴く若者が増えているという記載があった。

例えばスマートフォンで音楽を聴く場合、「次の曲は○○をかけよう」と考えて画面の操作を行ったりする。するとそこで各種SNSからの通知が目に入ってしまい、内容が気になって返信したりすることも多いのではないだろうか。

それがレコードの場合だとどうだろうか。
スマートフォンや機械を操作しなくても、レコードに収録されている時間分音楽は流れ続ける。
また、スマートフォンで音楽を聴く場合と異なり、レコードを聴くためにはレコードを探し、レコードプレーヤーにセットし、ゆっくりと針を落としてという手順を踏むため、気にいらなければ次々に曲を変えたりというような手軽な聴き方ではない。レコードを手に入れるためにも手間はかかるため、じっくりと曲を選ぶのではないだろうか。そうして選んだ、お気に入りの曲をゆったりした気分で聴くことがリラックスにつながるようだ。

意識的にデジタル機器から離れてリラックスしたい、という方にぜひおすすめしたい。