新たなハラスメント「ハラ・ハラ」って知ってる? 会社を潰す恐ろしい社員の生態

『「ハラ・ハラ社員」が会社を潰す(野崎大輔/講談社)』という書籍にて、何でも「ハラスメントだ!」と主張する人の言動そのものが「ハラスメント・ハラスメント」であると紹介されています。
事例として「子どもさんは元気?」と尋ねただけでパワハラ扱いになってしまったことが挙げられており、このような「ハラスメント」に過度に敏感になっている人が増えているとのことです。
本書では「ハラ・ハラ」増加は終身雇用制の衰退が原因と指摘しています。これにより会社への帰属意識が薄い人が増え、慰謝料など会社からもらえるものはもらうという意識の人が増えているということです。

引用:https://ddnavi.com/review/461271/

─ YODOQの見方───────────────────────────

 「ハラスメント」とは「相互の価値観・認識のズレ」が原因で発生してしまうものです。聞き手がが不快と思う言葉・行動をしてしまう、話し手の話す意図などが理解できず不快と思ってしまうということは、お互いの事を理解してない事が原因と言い換えることもできます。
 こうした職場における相互の理解を深めるためには、やはり日頃からのコミュニケーションの量や質を積み重ねていくことが重要です。ではどのようなコミュニケーションを取るべきか、というポイントを挙げてみます。

1.あいさつ
 あいさつは最も基本的なコミュニケーションです。単に言葉を交わすだけでなく、目を合わせる・笑顔・会釈や手振りなどの動作を加えることによって、相手に与える印象はずんぶん変わってきます。
 まずは自分で意識的なあいさつを心がけることが重要です。
 また、全員が意識的な質の良いあいさつを交わせるようになると、職場全体の雰囲気が良くなり、良いコミュニケーションが生まれやすくなります。

2.雑談
 職場で効果的な雑談が交わされるようになるとお互いの理解を深めることができます。しかし、この雑談ではプライベートな話などをどこまで踏み込んでよいのか、ハラスメントになってしまわないかという点がが悩ましいものであるかと思います。
 こうした悩みから雑談を上手く交わせないという人は、以下の点を意識してはどうでしょうか。
 まず1点目に相手の持ち物に注目すること。メガネ、ネクタイや鞄、装飾品などを、客観的事実から触れてみましょう。例えば「今日はいつもと違うメガネですね」「今日は鞄が重そうですね」など。主観を交えずに客観的事実のみの内容だと、相手が不快と感じることはまず少ないかと思います。またその持ち物に対して思わぬこだわりやエピソードを引き出すきっかけにもなるでしょう。
 ただ、客観的事実だけだと味気の無いものになってしまうため、当然主観を交えた雑談も必要です。この主観において最も効果を発揮させる方法が「褒める」です。「素敵ですね」「似合ってますね」「さすがですね」など、褒められて不快と感じる人はあまりいません。そして相手は「自分に対して好感を持ってくれている」と考えるかと思います。

コミュニケーションとはポイントを挙げればキリが無いですが、まずはこれらを意識するだけでも、職場環境は円滑な方向に向かっていくはずです。相互理解を深めて「相互の価値観・認識のズレ」を減らしていきましょう。