記事のトーン 消費に影響 内閣府が分析リポート 「悲観的・肯定的」AIが解析

内閣府は、新聞記事のトーンが消費者心理や購買行動に影響を与えているという分析リポートを公表。
13年1月から17年12月までの日本経済新聞記事を、AIによって解析し、記事のトーンが景気に悲観的か肯定的かを指数にした。
解析結果をPOSデータや天候データと合わせて解析することで、従来よりも早く消費動向を捉えることができる可能性が示されている。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34140060U8A810C1EE8000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

AIによる解析は、消費者心理・購買動機までは導けないのではないか。
AIは相関関係を発見することに長けているが、因果関係は導くことはできないからだ。
しかしながら実際はこれらの相関関係を因果関係の予測に使っている例は多いようだ。
例えばスーパーの陳列・動線は相関関係をもとに配置している。
一見関りのなさそうな商品を販売データから読み取って配置を最適化している。実際にこれにより効果が出ているケースが多いので無駄ではない。
また、警察のパトロールのルート決めなども犯罪が起こりそうな場所・時間を過去データと照らし合わせて決めているという。
社会制度設計のような失敗の許されない内容では容易には使えないが、失敗しても取り返しのつくことや試行錯誤が効果的なケースには有効ではないかとかんがられる。
参考:https://globis.jp/article/5589