株のネット取引 システム障害による損失は補償される?

証券会社のネット取引口座は2018年3月末に約1630万口座(有残高数)と、10年で1.7倍になった。システム障害が発生すれば、影響は広範に及ぶ。利用する証券会社でシステム障害が起きたら、投資家の注文はどうなるのか。障害発生前に受け付けられた注文は補償される可能性が高いようだ。

引用:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO33099950Y8A710C1000000?channel=DF280120166591&style=1&n_cid=SPTMG053

─ YODOQの見方───────────────────────────

Y証券会社は顧客の損失に対する補填は金融商品取引法により許されていないが、システム障害による損失は適用外となっている。つまり、証券会社はシステム障害により取引できなかった注文についての損失は補填することが多いようです。
ただし、その際の注文金額などが明確であるか妥当と考えられる金額が算出できることに限ります。それ以外は金融商品取引法に抵触する可能性があるといいます。

これらの損失の補填ですが、たどるとこのような証券取引システムはシステム開発会社が開発・保守しており、顧客である証券会社が負った損失をどの程度被る必要があるのかは押さえておくべき事である。

この時に確認されるのは契約書でありその中で賠償請求の項目は必ずと言ってよいほど存在します。その項目に「システム障害による賠償責任は一切負わない」や上限を定めた記載をしていることが多いがこの記載は必ずしも有効となるとは言えないようです。

それどころか顧客が得られなかった営業利益分まで損害額として考慮されることもあるようです。
顧客の落ち度も考慮されるとはいえシステム開発会社としてはこのことを理解して契約をおこなわなければならないと言えます。障害時の備えとして、SLA契約を交わしておくことも重要だと言えます。

参考:https://arte-kigyou.com/page-2981/page-2983