年金受給70歳超に繰り下げも…「何歳から受給したい?」視聴者の本音は…

年金受給70歳超に繰り下げも…「何歳から受給したい?」視聴者の本音は…
TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月24日(水)の放送では、公的年金の受給開始年齢を70歳以上に繰り下げることなどを検討しているニュースについて、意見を交わしました。
財務省は4月23日(火)、財政制度等審議会分科会で、社会保障改革について議論。現行では60~70歳までとなっている公的年金の受給開始年齢について、受給者が希望すれば、70歳以上に繰り下げられるよう、制度改革することを求めました。

番組では、視聴者に「年金を何歳から受給したいですか?」というテーマで、生投票を実施しました。結果は以下の通りです。

◆年金を何歳から受給したいですか?
60歳・・・1,494票
65歳・・・894票
70歳・・・159票
75歳以上・・・72票

引用:https://article.auone.jp/detail/1/2/2/171_2_r_20190508_1557267082425172

─ YODOQの見方───────────────────────────

日本人の健康寿命は男性72歳。元気で趣味の活動や友人との付き合いが多い60代が最もお金がかかり、70代以降は生活費は大きく減っていく。

「元気なうちに繰り上げ受給し、人生を豊かにするために年金を使うのはひとつの卓見」なのである。

健康寿命の72歳までの年金総額を比べると、60歳受給の約1577万円(12年分)に対して70歳受給を選んだ場合は約532万円(2年分)で約1000万円の差がある。

年金総額は男性の平均寿命(81歳)でほぼ“トントン”になり、それ以降は70歳受給が逆転するが、元気な60代で年金を我慢し、体の自由がきかなくなる80代から多くの年金をもらうことが賢い選択と言えるだろうか。

今年から始まる「令和の年金改革」では、支給開始年齢を65歳から70歳、さらに75歳へと引き上げていく方向性が打ち出される可能性が強い。

年金の受給開始年齢を70歳に設定した場合、なんらかの方法で退職後の収入を確保できなければ生活は厳しくなるだろう。十分な蓄えがあったり、再就職が叶ったり、土地や建物を保有していてそこからの家賃収入が確保できる等の収入の見込みがあるなら、年金受給を先送りしても十分生活できるだろうが、皆がみなそのような恵まれた環境にいるわけではないだろう。年金だけで生活しなければいけない人も一定数はいると思われるので、人生を豊かにするためだけではなく、現実に生活していくためにも年金の繰り下げ受給は意味を持っている。
今回のアンケートで、年金受給希望年齢を60歳としている回答が一番多いのも、そのような背景が考えられる。

参考:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190513-00000004-moneypost-bus_all