ダークモードは目に優しい?

企業向けコラボレーションツールのSlackは9月12日、デスクトップでもダークモードの設定をできるようにしたと発表した(モバイルアプリでは3月から設定可能)。デスクトップでダークモードに設定するには、[環境設定]→[テーマ]をクリックする。単純に色を反転するのではなく、ダークモードで適切に動作するようカラーパレットを少し変更。また、ダークモード専用の新しいテーマも追加した。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1909/13/news066.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

まず最初に、ダークモードとはなにか。
あるサイトでは次のように定義されている。

『ダークモードとは、色調を暗くすること、OSやアプリのUIを暗色系の配色に切り替える機能のことである。』

多くのソフトウェアでUIには明るい色調が採用されているが、昼間や灯りをつけた室内では見やすいものの、灯りを抑えた暗所などでは画面が目立ちすぎて周囲との違和感が生じてしまい、目も疲れやすくなる。これをダークモードで表示することで周囲と画面表示とのギャップが少なくなり、違和感が薄れたり画面が見やすくなったりといった効果が期待できる。

参考:https://www.weblio.jp/content/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89

ダークモードを使用するメリットとして挙げられるのは主に2つ。

1.目に優しい
通常の白背景と比べてダークモードは画面全体の輝度を下げることが可能であり、その結果目に受ける刺激を軽減でき、疲れ目対策になる。特に夜間などの暗所での使用に効果を発揮する。

2.バッテリーの節約になる
有機ELディスプレイを搭載したデバイスでは、黒背景の方がバッテリー消費が少なくすむといわれており、実際にYouTubeのダークモードで60%もバッテリーを節約することができたそうだ。

参考:https://telektlist.com/about-darkmode/

このようにダークモードを推奨する意見がある一方で、逆に目に負担がかかるのではないかという意見もある。
米国オプトメトリック協会のサム・ピアス博士が、ダークモードの欠点について次のように説明している。

背景が暗いと、白字のテキストは光ってぼけることがあり、黒を背景にした白字のテキストはコントラストが強すぎて、むしろ読みにくくなる。また、ダークモードにしていると瞳孔が開くため、目は薄暗いところにいるときと同じ状態になり、目の焦点を合わせるのが大変になる。その結果、目のレンズを平たくしようとする毛様筋に負荷がかかり、眼精疲労になりやすくなる。

参考:https://www.lifehacker.jp/2019/05/the-case-against-dark-mode.html

このように「目に優しい」という意見に関しては賛否両論あるようだ。画面を暗所で短時間見るような場合や、バッテリー残量が心もとない場合に利用するには適しているが、画面を長時間見るような場合は普通のモードで見た方が良さそうだ。
また、気分転換にダークモードを利用する人も多くみられるので、煮詰まった時や気分を変えたいときにダークモードを利用してみるのも良いかもしれない。