通信料はプランを磨く方向へ

NTTドコモは12月1日から、新しい特典プログラム「ドコモのプランについてくるAmazonプライム」を提供する。新料金プラン「ギガホ」の契約者を対象に「Amazonプライム」の会員権(税込み年会費4900円)が1年間無料で付与される。「ギガライト」の契約者についても当面の間、「スタートアップキャンペーン」として同特典が付与される(終了時期未定)。

引用:https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1911/26/news100.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

他社と提携した各キャリアのサービスを比較してみた。
auの場合はネットフリックスと提携し、ネットフリックスの動画視聴に合わせて通信制限のかからないプランが一緒になったサービスがある。ソフトバンクの場合は自社グループ内の取り組みが多い。ソフトバンクやワイモバイルユーザーを対象とした、Yahoo!プレミアムが無料で使えるサービスや、PayPayの還元キャンペーンの対象になるなどの提携だ。
なぜこういった他社サービスと提携するのかというと、以前はプランとしてあった端末代金の値引きをするという方法が使えないからだ。改正電気通信事業法と関連する総務省令により、端末代金の値引きに厳しい制限が設けられたという背景がある。
値引きができないなら、ということで「魅力的なサービスを付加してそのサービスを磨き上げるという方法」をとっている。ただサービスを付加するというわけではなく、サービスを付加することでスマホをより便利に使ってもらうためにという目的がどのキャリアにもあるとみてとれる。
記事にあったドコモでは、月間の高速通信量が大きいプランを利用するユーザーがネットサービスを積極的に使っているという傾向を利用し、それと親和性の高いAmazonプライムを1年間無料で使える特典を付与することで、既存のユーザーにもっと積極的に使ってもらおうとする狙いがある。
値段の安さでサービスを選択するという考え方もあるが、サービスの質で選ぶという考え方も大切だ。

参考:「端末値引き」から「プラン磨き」へ――ドコモが「Amazonプライム1年無料」を提供する理由https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1911/26/news131.html