はじめに
会議のあと、議事録を作るのが一番大変――そんな経験、ありませんか?
発言内容を思い出しながらまとめたり、録音を聞き返したり…。特に複数人の発言がある場合は、要約だけでも時間がかかります。
そこで今回の「AIはじめてガイド」では、ChatGPTを使って会議メモを自動でまとめる方法を紹介します。
初心者の方でもすぐ試せるよう、手順と使い方を具体的に説明します。
1. ChatGPTで議事録を作る流れを理解しよう
ChatGPTを議事録作成に使う場合、大きく分けて以下の2つの方法があります。
| 方法 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① 録音内容をテキスト化して要約 | 音声を文字起こし → ChatGPTに要約依頼 | 正確で読みやすい議事録に |
| ② 会議中にメモした内容を整理 | 手書きや箇条書きを入力 → ChatGPTで整形 | 簡単・スピーディー |
はじめのうちは②の「メモ整理」から試すのがおすすめです。
2. 実践!ChatGPTで会議メモをまとめる手順
手順① 会議内容をメモする
まずは、話されたポイントを箇条書きでメモしておきましょう。
例:
・新商品の発売時期→3月予定
・デザイン案Aに決定
・広告素材の担当:田中さん
・次回ミーティングは来週火曜10時
手順② ChatGPTに入力して要約を依頼
ChatGPTに次のように入力します。
「以下の会議メモを読みやすい議事録形式にまとめてください。重要事項を見出し付きで整理し、箇条書きにしてください。」
そして先ほどのメモを貼り付けるだけ。
手順③ 出力された議事録を確認
ChatGPTが自動的に、以下のような形式にまとめてくれます。
会議名:新商品プロジェクト定例会議(第2回)
日時:2025年11月6日(火)10:00〜10:45
1. 議題1:発売スケジュール
- 新商品の発売時期は「3月」で決定。
2. 議題2:デザイン案選定
- デザイン案Aを採用することで合意。
3. 議題3:広告素材制作
- 担当:田中さん
- 納期:12月末目標
4. 次回予定
- 次回会議:来週火曜10時開始
このように見出し付きの読みやすいフォーマットが自動で作成されます。
3. 録音から自動で議事録を作りたい場合
会議の音声を録音している場合は、「文字起こしAI」を組み合わせることで自動化の幅が広がります。
たとえば次のような無料・有料ツールを使うと便利です。
- Whisper(OpenAI公式の文字起こしAI)
- Zoom、Teams等の文字起こし機能:会議中に自動生成
- スマートフォンのボイスメモ
生成されたテキストをChatGPTに貼り付け、
「以下の文字起こしを要約して議事録形式にまとめてください。」
と入力するだけで、手作業ゼロに近い形で議事録が完成します。
4. プロンプト例(使える入力文)
議事録作成におすすめのプロンプトを3つ紹介します。
1️⃣ 要約型
以下の会議メモを、議題ごとに整理した要約を作ってください。重要な決定事項・担当者・次回予定を明確にしてください。
2️⃣ 読みやすさ重視型
この会議内容を、箇条書きでわかりやすくまとめてください。誰が何を担当するかを明記してください。
3️⃣ 正式文書型
以下の内容を「社内議事録」として整え、日付・議題・決定事項・担当者の項目を含めてください。
5. まとめ
ChatGPTを使えば、これまで1時間以上かかっていた議事録作成が10分程度に短縮できます。
AIは、あくまで「まとめを助けるツール」ですが、使い方次第で作業効率は大きく変わります。
最初は簡単なメモ整理から始め、徐々に文字起こしやテンプレートを組み合わせていくと、
“議事録担当ストレス”はほぼゼロになるはずです。