TikTokで履歴書投稿

中国ByteDance傘下の米TikTokは7月7日(米国時間)、求人企業と求職ユーザーのためのパイロットプログラム「TikTok Resumes」を米国で立ち上げたと発表した。ユーザーは履歴書(レジュメ)代わりの履歴動画を投稿し、求人企業にアピールできる。プログラムには、TargetやShopify、TikTok自身など、34社が求人側として参加しており、7月7日~7月31日までの期間、履歴動画を受け付ける。
例えば、Targetは時給制の倉庫業務での求人で、Shopifyはデータエンジニアやソフトウェアエンジニアを募集している。
TikTok resumesのWebサイトは現地時間7月7日に公開され、パイロットプログラムに参加している米国の34社の求人情報を閲覧できるほか、動画履歴書の作成、投稿する際のアドバイスが紹介されている。
実際の応募の流れとしては、求職ユーザーは、自分の資格情報などをアピールする動画を作成し、TikTok Resumeの求人先にそれをリンクする。キャプション「#TikTokResumes」を追加しておくことや、動画内ではアドレスや苗字などの発言は控えるように推奨されており、詳細な情報を載せた、LinkedIn(リンクトイン)プロフィールへのリンクを入れることなども推奨されている。

引用:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/08/news067.html#l_yu_resumes2.jpg&_ga=2.249051663.901214661.1625711078-1623644056.1625711078/

─ YODOQの見方───────────────────────────

・LinkedIn(リンクトイン)プロフィールとは
LinkedInは世界7億人以上が登録するビジネス特化型のSNSで、日本でのユーザー数は250万人程いる。実名登録と単一プロフィールを持つことが推奨されており、プロフィールには、名前・自己紹介・職歴・学歴・資格・ボランティア経験・スキル等々、キャリアに関する細かい職歴情報を持っている点がLinkedInの最大の特徴。アメリカやヨーロッパでは就職活動や転職活動、商談時の名刺代わりに積極的に利用されている。
特徴としては、複数言語に対応しているので、日本語で登録しても閲覧者側で自国の言語に変換することができるため海外の企業にもアピールできる。また、第三者に自分への推薦文を書いてもらう機能があり、自分の顧客や自社の社員に(この人はこんなことができますよといった)スキル推薦を書いてもらえる。
実際に使っている人によると、仕事のオファーが来たり、他の人の投稿を見ることで情報を入手できるといったメリットがあげられている。
利用する企業側のメリットは、会社のページを作成することで自社のPRや営業活動などに利用でき、企業やサービスの認知度向上、企業メッセージの伝達に活用できる。特にLinkedIn(リンクトイン)は仕事で利用している方が多いので、BtoB商品のプロモーションに向いている。
LinkedInで繋がった人を通して、さらにビジネスの人脈を広げていくことができ、新規顧客獲得やビジネスパートナーを探すなど、ビジネス戦略の手段ともなる。

・日本であまり広まっていない理由
海外で浸透している理由としては、学生であっても採用の際にインターンでの経験など、即戦力かどうかが重要視されるので、スキルと経験が分かりやすくまとめられたLinkedInとの相性がいいと考えられる。
逆に日本であまり広まっていない理由としては、日本は名刺と履歴書の文化がまだまだ根強いことや、エージェントを通した就職活動がメインとなっている点があげられる。また、経験やスキルよりも協調性など会社で長く働けるかが重視される点も海外と大きく違うため、LinkedInのような経験やスキルをアピールする方法だとあまり相性が良くないと考えられる。

参考:https://note.com/lein/n/nf4cfc75b0a83/
参考:https://blogos.com/article/405608/