「マスカスタマイゼーション」という物作りについて

「世界で唯一のビジネスモデル」として、福井県のアパレルメーカー「セーレン」が衣料品でマスカスタマイゼーションのシステムを発表した。マスカスタマイゼーションとは、低コストの大量生産を行いながらも、個々の消費者に合わせて柔軟な「オーダーメイド」商品を製造する手法です。

引用:http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1704/06/news036.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

このような手法が広まりつつある背景には、消費ニーズの多様化と豊かさという顧客側の要求と、IoTを初めとするデジタル技術の応用による供給側の高度化が合致したことによると思われるが、この手法をビジネスモデルとして成立させたものが【コスト】と【部品化】である。IoTを核に、ロボットや3Dプリンターなどの生産技術を使って、大量生産とほとんど変わらないコストでオーダーメードの商品を作ることが可能になった。先に紹介したアディダスはこの手法により20年ぶりにドイツでの製造を始めた。そして部材の組み合わせによってオーダーメイドに限りなく近いバリエーションを実現することができた。日本における今後の展望について考えてみる。経営幹部が求めるIoTの効果は日本では『効率化』であり海外では『新たな収益源』であるという調査結果がある。恐らく今後、日本においても『新たな収益源』という見方が強まるのではないか。それに「マスカスタマイゼーション」というきめ細かな対応は日本に合っているのではないか、ひよっとして日本製造業の復活に繋がり得るかもしれない。我々、システム屋としては、このようなニーズに応えていく準備が必要なのではないだろうか。

引用:https://www.nhk.or.jp/keizai/archives/20171111_07.html