「サブスクリプション家具」IoT家具ベンチャー企業が提供開始

新興家具メーカーのKAMARQ HOLDINGS(以下、カマルク)が、サブスクリプション型の家具販売サービスを立ち上げた。500~2000円程度の月額料金でデザイナーが手掛けたしゃれた家具を利用できる。
入会金などの初期費用は必要なく、レンタルやリースのような返却期限も存在しないが、プランごとに6カ月または12カ月の最低利用期間が設定されており、期間が過ぎると新品との交換も可能。進学や転勤、リフォームといった生活環境の変化に対応しやすい他、その時の気分や模様替えに合わせて家具の色や種類も変更できる。
一方で、現時点では利用者が家具を気に入った場合も買い取ることはできない。「販売サービス」をうたってはいるが、家具そのものではなく、家具の「使用期間を売る」という考え方だ。解約時にはカマルクが家具を回収し、インドネシアの工場でリビルドし、新しい家具として生まれ変わる。

引用:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/16/news131.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

AdobeのCreative Cloud、HuluやNetflixといった動画配信サイトなど、身の回りにサブスクリプションサービスを多く見かけるようになっている。このような「物を所有する」のではなく「物を利用する」サブスクリプションサービスの目的の一つとして、「ユーザーにとって適切なサービスを利用してもらう」ことが考えられる。
例えばadobeのサービスは、2012年に買い切りのプロダクトからサブスクリプションに移行したが、その結果、従来獲得の難しかった新規顧客の増加や全体的な収益化にも貢献できている。普通に買えば10万くらいするソフトウェアを購入するよりも、月額数千円で利用できることによって、利用者が手に取りやすくなったほか、同時にクラウドでのサービス提供によって顧客の正確な利用状況を把握できることで、適切なタイミングでアップグレードを促せるようになった。売り切り型ではできなかった顧客満足度向上を実現できたとのことだ。
音楽や動画配信サービスでも年々利用者は増加しているが、こういったサービスは継続的に利用してもらうことが重要となってくる。リアルタイムに利用者のニーズに応え、いかに適切なサービスを提供しつづけられるのかが必要になるのではないだろうか。

参考:https://dentsu-ho.com/articles/5338
サブスクリプションサービスとは?:https://webtan.impress.co.jp/e/2018/03/22/28394