ご近所限定SNS「マチマチ」

「地域限定のSNS」が現在注目を浴びている。その代表的なものである「マチマチ」は、自分が住むエリアに範囲を絞ったSNSで、通常何丁目単位で区切られており、文字通り「ご近所」の情報を知ることができる。2016年にスタートしてから、一気に全国へ拡大し、現在は全国60%のエリアをカバーしている。利用は無料で、郵便番号で自分の地域を検索し、電話番号で認証する実名制。子育て情報や防災、病院、スポーツなど、生活に密着した情報が分類されて掲載、気になった情報があれば、コメントをつけて質問したり、詳しい人に相談可能となっている。利用者は女性が大半で、特に子育て世代のお母さんが多く、また引っ越してきたばかりの人が、その地域の情報を知るために登録することもあるそうだ。自然災害が多発している昨今、地域住民が情報を共有することで、互いに助け合っていくことは、大きな課題であり、そういったコミュニティづくりを支える地域限定SNSの需要は、これからも高まっていくだろう。

引用:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/16/news064.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

実際に「マチマチ」を利用してみた。

まずユーザー登録だが、記事の通り丁目単位で、さらに実名で登録しているため、SNS特有の匿名性がなく、下手な発言はできないように感じる。
Facebookのような実名制を取っているSNSを利用している方にとってはすんなり入れるかもしれない。
ユーザー登録を済ませて、ログインしてみたが、投稿者の地域ではユーザー数が少なかったため、近所の有益な情報は得られそうになかった。
普及が進まない限りは一人語りになってしまいそうだ。

まとめとして、地域差はあると思われるが、記事にあるほどユーザーは広まっていないように感じ、まだユーザーを増やす段階にあると思われる。
このSNSのサービスはユーザーや情報が少ないと意味がないため、まずユーザーを増やすことが急務であると感じる。
ユーザーを増やすためには自治体から働きかけることが重要であると思われ、実際に記事にあるように東京都の渋谷区では、自治体主導で「マチマチ」を取り入れる動きを見せたことで、利用者が増えたという報告もある。
また、「気軽さ」がキーワードもポイントだと思われる。他のSNSのように匿名性の投稿も可能になれば、もう少し気軽に利用してみようという気になるのではないだろうか。