東京五輪のチケット抽選申込、5月9日から 高額転売対策は?

東京2020組織委員会は4月17日、東京オリンピックの観戦チケットの抽選申し込み受け付けを、5月9日午前10時から、公式チケット販売サイトで行うと発表した。人気競技のチケットは、業者などによる高額転売の横行も心配されているが、組織委は今回、チケットの無断転売や、複数ID取得による購入を禁止。購入後に行けなくなった人が定価で転売できる「公式リセールサービス」も提供するなどして、高額転売を防ごうとしている。
抽選に参加できるのは日本国内在住者のみで「TOKYO 2020 ID」を登録して抽選に申し込む。当選枚数は1人当たり最大30枚までとし、申し込みは5月28日までで6月20日に抽選結果を発表し、7月2日までに購入手続きを行うシステムとなっている。決済手段は現金とVISAカードのみ。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/18/news093.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

東京五輪と同様にチケットぴあも不正転売の対策をしており、取り組みの内容としては以下が挙げられている。

1.多重登録の防止
2.多重申込の防止
3.チケットの発券を遅らせる
4.不使用チケット費用補償保険
5.定価リセール(定価での再販売)の導入
6.電子チケット等による本人確認の厳格化

本人確認の厳格化は、クレジットカード認証、QRコード認証、スマートフォン個体識別番号認証を利用して、本人確認を行うシステムとなっている。また、マイナンバーを活用した入場実証実験にも着手しており、一部の公演では、チケット券面へ購入者氏名を印字したうえで身分証での本人確認を行っている。

上記のような本人確認の厳格化は東京五輪のチケットでも、システムとして導入されています。
東京五輪の公式チケット販売サイトでは見られなかった対策としてチケットの発券を遅らせる方法が興味深い。販売を遅らせる効果としては、即日発券させないこと、座席番号が公演間近までわからないことが、購買意欲を低下させるというものだ。転売する側に規制をかけるものではなく、チケットを購入する側に対しての対策によって、根本的に転売チケットの需要を減らす効果が期待できるのではないだろうか。
チケット転売によるトラブルを防ぐためにも購入する側の意識改革が必要だと思われる。

参考:http://t.pia.jp/info/info-tenbaino.jsp