がん3年生存率72% 難治性がん対策課題

国立がん研究センターは8日、平成24年にがんと診断された患者の3年後の生存率が、がん全体で72・1%だったと発表した。23年の集計(71・3%)からやや改善した。
膵(すい)臓(ぞう)がんや胆(たん)嚢(のう)がんの生存率は他のがんと比べると低く、新たな治療法の開発など難治性がん対策が課題となった。

引用:https://www.sankei.com/life/amp/190808/lif1908080006-a.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

2人に1人はかかると言われるほど患者数の多い病気であるがん。2017年には国内だけで37万人以上が命を落としている。
病気の中で最も身近で最も脅威であるとも言えるがんの第四の治療法として、いま「がん免疫薬」が注目されている。
がん免疫薬とは、がん細胞が免疫の働きにブレーキをかけるのを防ぎ、免疫細胞を再び活発化させてくれる。
しかし、がん免疫薬は効く患者が2~3割にとどまり、当初は効いていても数か月で効かなくなるという事例も少なくない。
そこで、徳島大はがんを攻撃する免疫細胞がどの程度活性化しているかを調べることで、薬が効かない原因の解明を進めている。

参考:がん免疫薬、効かないワケは? 大学など仕組み探る
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO47883250X20C19A7000000?s=2

がん免疫薬を投与する前に効かない患者を判別することが出来れば、余計な副作用を減らすことができ、患者の身体的・経済的負担の軽減につながる。
「効く薬」を作る為には、まず「効かない理由」を解明することが大切であり、この研究結果が近い将来、多くのがん患者を救ってくれることを願いたい。