ドコモ、月0.5GB・550円からの「irumo」終了へ 新プランは月4GB・2750円 から SNSでは「実質値上げ」の声も

 NTTドコモは4月24日、料金プラン「irumo」の新規受付を6月4日に終了すると発表した。同日に後継プラン「ドコモ mini」も発表したが、月0.5GBで550円、3GBで2167円、6GBで2827円、9GBで3377円で使えたirumoに対し、新プランは4GBで2750円、もしくは10GBで3850円という料金形態に。選択肢が減った上に最低料金が高くなったためか、XなどSNSでの評判は芳しくない。

 ドコモ miniは6月5日から提供開始予定。クレジットカード「dカード PLATINUM」「dカード GOLD」「dカード GOLD U」や電力サービス「ドコモでんき」を契約しているユーザーはセット割引も利用でき、全ての割引を適用する場合は4GBプランが月額880円、10GBのプランが1980円になる。

 サービスを終了するirumoは2023年に提供を開始したプラン。ドコモと経営統合したNTTレゾナントが提供していた「OCNモバイルONE」の後継で、中でも0.5GBのプランは安価さから予備の回線としてirumoと同時期に提供を開始した変動制プラン「eximo」も6月4日に新規受付を終了し、後継プランとして「ドコモ MAX」を発表したが、その月に利用したデータ量が1GBまでなら4565円、1G~3GBまでは5665円、3GBを超えると7315円だったeximoに対して、新プランは1GBまでなら5698円、1GB~3GBまでなら6798円、3GB以上の場合は8448円に。ただし新プランでは、どの場合でもスポーツ配信サービス「DAZN for docomo」が見放題になる特典がつくなどの差異もある。とはいえ、SNSでは今回のプラン刷新を実質的な値上げと捉える声も多い。「急いでプラン変更する」「他所に乗り換えるべきか」など、キャリア移行やプランの変更を検討するとの声も上がっている

引用:ドコモ、月0.5GB・550円からの「irumo」終了へ 新プランは月4GB・2750円 から SNSでは「実質値上げ」の声も

─ YODOQの見方───────────────────────────

記事で紹介されている変更に最も影響を受けるのは、スマホを頻繁には使わない方や基本的な機能のみを利用する方などのいわゆるライトユーザーです。
ライトユーザーとして考えられるのは、
・シニア層
・学生
・テレワーク中心でWi-Fiが主な通信手段の人たち
などです。

 そうした人々にとって、一番安いプランの月4GBは過剰であり、2750円は不必要な支出が増えることになります。一方、他社を見ると、LINEMO(ソフトバンク):3GBで990円、楽天モバイル:3GBまでで1078円など、もっと柔軟で低価格な選択肢が他にあるため、ドコモ離れが進む可能性は十分にあります。ただ、irumoのサービス自体が終了するわけではなく、新規申し込みが終了するとのことなので、現在irumoを契約している方は、継続して利用することが可能です。そのため、現在docomoを回線を利用していてスマホ料金に悩んでいる方は、2025年6月3日までにirumoを契約することをおススメします。

■備考
・なぜこのような変更が行われたのか
 ドコモ側の狙いとしては、料金プランの整理統合によって運営コストの削減やブランド力の集中を図りたいという意図が見えます。また、昨今の物価上昇や人件費増加により、薄利の格安プランの継続が難しくなってきているのも背景の一つでしょう。一方で、MVNO市場は競争が激しく、ユーザーは価格に非常に敏感です。ドコモのような大手キャリアが格安層を切り捨てるような動きに出ると、他社へユーザーが流出する可能性も高まります。