梅田ロフト 阪神梅田本店に移転、21日オープン 25億円改装の目玉 訪日客ら照準
阪急阪神百貨店は20日、阪神梅田本店(大阪市北区)で21日にオープンする「梅田ロフト」を報道陣に公開した。阪神梅田本店では約25億円を投じ、飲食店フロアを除く各階を順次改装。近くの同区茶屋町から同本店6階に移転したロフトを改装の目玉と位置付け、若者やインバウンド(訪日客)の集客に向けたてこ入れを図っている。
JR大阪駅前には「KITTE大阪」や「グラングリーン大阪」など大型商業施設が相次ぎ出店。円高基調の影響でインバウンドの買い物消費に一服感が生じ、今年1~4月の阪神梅田本店の売上高は前年同月比を下回るなど事業環境は必ずしも良くない。広報担当者は「エリアに若者客は集まっているが、商業施設が増えて客足は分散しがち」と改装でのてこ入れ効果に期待を寄せる。
その目玉と位置づけるのが4月30日に茶屋町での35年の営業に幕を下ろし、新たにオープンする「梅田ロフト」だ。
20日に報道公開された同店は、売り場の位置を勘亭流の文字で表現したのれんやちょうちんを飾るなどインバウンド好みの内装に。8階建てビルだった旧店舗の売り場を1フロアにし、6万点弱あった商品アイテムは4万点に縮小。その分、売れ筋や新しい商品に絞り込み、「1フロアで買い回りしやすくなったことが武器になる」と同店の柏木淳(あつし)館長は強調した。
阪急阪神百貨店は昨年12月、飲食店フロアを除く地下2階~地上9階の改装に着手。国内外から幅広く集客できる健康・美容サービスや食品売り場の磨き上げを軸に、今年2月から11月ごろまで段階的に約50店舗を新規出店させる計画だ。
引用:梅田ロフト 阪神梅田本店に移転、21日オープン 25億円改装の目玉 訪日客ら照準
─ YODOQの見方───────────────────────────
梅田ロフトでは、阪神梅田本店への移転オープンを記念して、ロフトオリジナルの阪神タイガースグッズ、阪神電車の切符デザインのハンカチ、”やっぱ好きやねん大阪”雑貨として「元祖大阪梅田ミックスジュース」「北極アイスキャンデー」「北極星」「スーパー玉出」の大阪でながく親しまれている企業のロゴやイラストの雑貨が限定販売されるそうです。
一方で、記事にもある通り商品アイテム数は移転前から縮小しており、売れ筋や新しい商品に絞り込んだラインナップになります。
実際、実店舗ではあまり販売されておらず、移転前の梅田ロフトで購入していた商品は、阪神梅田本店への移転後は取り扱いがなくなっていました。
移転前の梅田ロフトは、立地の不便さよるデメリットよりも、大型店舗ならではの商品点数の多さが最大のメリットで、豊富な品揃えによる思いがけない商品との出会いやワクワク感に惹かれていたファンが少なからずいて、そんな方は今回の移転による商品点数の減少に寂しさを感じているようです。
ネットで何でも買えるようになり、SNSによって商品の口コミなども調べやすくなったからこそ、実店舗で実際に商品を見て触って確かめられる体験の価値はかなり大きくなっているのではないかと思います。
梅田エリアに新たな商業施設が相次いで出店され、ロフトのような雑貨店も数々出店されていますが、実店舗の雑貨店が今後流行するのか それとも衰えてしまうのか、注目していきたいです。