仮想通貨「モナコイン」一部消失 海外交換業者で

仮想通貨「モナコイン」で資金消失が発生した。今月15日までに海外交換業者が攻撃を受け、ブロックチェーン(分散型台帳)記録が書き換えられたことが原因。これまで改ざんが難しいとされてきたブロックチェーン技術の死角が浮上した。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30735220Z10C18A5EA5000/(日本経済新聞)

─ YODOQの見方───────────────────────────

今回の攻撃はBlock withholding attack(Selfish Mining)と呼ばれる手法で、以前から懸念されていた手法です。流出事故は過去にもあったもののブロックチェーン自体の脆弱性をつかれた事例と言う意味では初めての事例となります。

この重要性、深刻度合は理解しておかなければならないものです。今回の攻撃は、悪意のある採掘者(マイナー)により不正なブロックを公開することで起こりました。
攻撃者の取引データの長さが長い(ハッシュパワーが強い)場合正しいブロックチェーンより優先して採用されてしまうという根本的な仕組みを悪用したものであることが問題の大きさを物語っています。

このようなことが起こるのはブロックチェーンの取引検証作業の方法に問題があるという声がある。つまりビットコインやモナコインが採用している取引検証方法はPoW(proof of works)コンピュータでの解読作業の量によって報酬が決められる方式である。これであればより高い性能のコンピュータがより優先されることになるため悪意あるマイナーが出現しやすい。

一方、イーサリアムやネムが採用しているPoS(proof of stake)やPoI(Proof of Importance)では保有量や取引量が優劣を左右する仕組みであり比較的悪意のあるマイナーが出現しにくいといわれています。よりそれぞれの違いを知るには、
ここを参考に!https://dmjtmj-stock.com/entry/2017/09/28/184605

どちらにせよ当問題が今後大きな議論になることは間違いなさそうです。