スマートナンバープレートの時代が到来、これってホントに便利?

米国において、ナンバープレートのスマート化の波が来ている。1903年に考案されて以来ほとんど変化のないナンバープレートを大きく変えようとしているのが、リバイバー・オート社が開発したRプレートだ。
Rプレートはディスプレイ型のナンバープレートで、車両ナンバーの表示以外にも、車が盗難された場合に盗難車であることを示す表示や、災害注意報などを表示して他の車に呼びかけることができる。
一方で、位置情報を記録されるという点にユーザー側の不安があり、今後広がりを見せるのか、敬遠されてしまうのか、今後の動きに注目だ。
参考:https://www.reviverauto.com/rplate/

─ YODOQの見方───────────────────────────

日本においてもナンバープレートのIT化としてスマートプレートというものがあります。
ナンバープレートにICチップなどを埋め込み、クルマの都市内流入制限、高速道路料金の自動徴収、盗難車の捕捉などに活用できるようにするものです。
これは1999年に運輸省(現・国土交通省)によって、2003年からの実用化を目標に検証・実験がされていましたが、2018年現在も実現には至っておらず進展に対する情報もほとんど目にすることはありません。
高速道路料金の自動徴収では、よく似た仕組みとしてETCが存在します。ETCの方は旧建設省により同時期に進められており、現在では90%越えの普及率になるに至っています。
ナンバーの識別においても、現状では一般企業での認識システム・サービスが発達しているため、国としてスマートプレートを導入するメリットも少なくなっています。
また、スマートプレート導入より「いつ、どこをドライブしたのか」という記録が保持されてしまうというプライバシー上の問題もあります。この問題も解決しつつ実用化させる、というのは日本ではまだまだ先のことかも知れません。