聴診器に200年ぶりの革新を
聴診器は1816年に作られ、1850年代に両耳を使って心音や呼吸音を聴く今の形になってから、現在まで基本構造は大きく変わっていません。
それを現役医師が代表を務めるAMI株式会社が3つの電極がついた小型の医療機器を「超聴診器」として発表しました。正式名称は「大動脈弁狭窄症自動検出機能付遠隔医療対応聴診器」といい、胸の真ん中に約10秒当てることで心音を録音してデータ化し、測定した心電図と組み合わせることで診断の精度をあげることができます。2018年7月から臨床試験がスタートし、3年後の医療機器認証取得を目指しているそうで、将来的には遠隔診療に活用していきたいとのことです。
引用:https://www.projectdesign.jp/201809/area-kumamoto/005362.php
─ YODOQの見方───────────────────────────
2015年8月に厚生労働省が従来よりも遠隔医療の活用範囲を広く認める方針を打ち出したことで、いくつかの企業が遠隔診療を行うためのシステムを開発し運用しています。初診は医療機関での対面診療となりますが、薬の処方だけなら遠隔診療でも対応できます。これらのシステムは細部では多少の違いもありますが、オンラインでの診察予約・ビデオチャットでの診察・クレジットなどによる決済・薬や処方箋の配送等ができるようです。
また自宅で健康診断を受けられるキットが販売されていますが、採血や採尿は可能でも心電図や画像診断はできません。しかし「超聴診器」を用いることで心電図や心音の測定を追加することができ、病気の早期発見に役立てることにつながるのではないかと思います。
遠隔診療用には保険の適用を受けられるようにしたり、レンタルの仕組みを考えることでコスト面の課題を解決していけるのではないでしょうか。健康診断キットに用いる場合には、検診後には必ず返却してもらえるシステムづくりも必要になってくると思います。
代表的なオンライン診療システムに以下のようなものがあります。
クロン(CURON):https://curon.co/
リモートドクター:https://remodoc.net/
ポケットドクター:https://www.pocketdoctor.jp/med/
クリニクス(CLINICS):https://clinics.medley.life/business
健康診断キットの販売には以下のようなものがあります。
おうちでドック:https://dock.ouchide.biz/
スマホドック:https://www.smartkensa.com/