地域通貨もデジタル

特定の地域で使われる「地域通貨」が息を吹き返している。近年は廃れたものが多かったが、デジタル化で利便性が再評価されているためだ。地元消費を促すだけでなく、キャッシュレス決済を普及させる効果も発揮している。

引用:日本経済新聞

例として岐阜県高山市、飛騨市、白川村の「さるぼぼコイン」はQRコードを読み取るタイプの電子マネーで、加盟店の負担を軽くするなどの配慮がなされている。電気料金や寺での賽銭など、従来にはなかった決済内容も取り扱うなど普及に向けての協力体制ができあがっている。

電子地域通貨「さるぼぼコイン」ユーザー専用の新電力プラン提供
ついにお賽銭もキャッシュレスの時代へ

日本では2000年に北海道栗山市の「クリン」をはじめとする地域通貨が発行されたこともあるが、5~10年程度で廃れてしまった経緯がある。当時は紙幣やカードの発行という形だった。今回、QRコードなど新しい技術を使うことで継続して利用される新しい地域通貨が生まれるか注目したい。

─ YODOQの見方───────────────────────────

世界的に有名な地域通貨「イサカ・アワー」について調べてみました。

1991年の景気後退の際、米ニューヨーク州イサカで地域のまとめ役ポール・グローバーによって発行されました。経済を循環させることで地域振興を促し、雇用の創出につなげることが大きな目的となっていた模様。「アワー」という命名には地域の人の時間を使って得られた価値という意味が込められているといいます。

参考:貨幣の「新」世界史──ハンムラビ法典からビットコインまで

現実に2013年ごろイサカを訪れた日本人への取材結果では「最近は見かけない」とのこと。「イサカ・アワーでは保険も家賃も払えないから」という超現実的な意見があった。

参考:お金がないと、生きていけないって本当? 世界一有名な地域通貨「イサカアワー」が教えてくれた意外なこと

「お金は寂しがり屋」という言葉があるように、長期的な目で見れば、お金は循環した結果、お金持ちのところに集まる性質があると言われます。
イサカ・アワーの挫折を技術で補うことで、この「お金の本質」を克服し、地域通貨のねらいである地域での還流が成されるのでしょうか?