ECサイト制作の基礎知識④ - セキュリティ対策 –

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ECサイト制作では、デザインや機能に注目が集まりがちですが、それと同じくらい重要なのがセキュリティ対策です。

ECサイトでは、お客様の氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を取り扱います。また、決済に関する情報がやり取りされることもあります。

万が一、情報漏えいや不正アクセスが発生した場合、企業の信用低下や売上への影響につながる可能性があります。

今回は、ECサイト制作で知っておきたい基本的なセキュリティ対策について分かりやすく解説します。

なぜECサイトにセキュリティ対策が必要なのか?

ECサイトはインターネット上で公開されるため、常に外部からアクセスできる状態にあります。
多くの利用者にとって便利な仕組みである一方で、悪意のある第三者から攻撃対象になる可能性もあります。
特にECサイトでは個人情報や注文情報を扱うため、一般的な企業ホームページ以上にセキュリティへの配慮が求められます。

情報漏えいのリスク

ECサイト運営で最も避けたいトラブルの一つが情報漏えいです。
お客様の個人情報が外部へ流出してしまうと、企業の信頼を大きく損なう可能性があります。

漏えい対象となる情報

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 購入履歴

一度失った信用を回復するには多くの時間と労力が必要になります。そのため、情報保護はECサイト運営の重要な課題です。

SSL化による通信の暗号化

ECサイト制作でまず導入したいのがSSL(暗号化通信)です。
SSLを導入することで、利用者とECサイトの間でやり取りされる情報が暗号化されます。

SSL化のメリット

  • 個人情報の盗み見を防ぐ
  • 通信内容の改ざんを防ぐ
  • 利用者に安心感を与える

SSL化されているWebサイトは、ブラウザのアドレス欄に表示されるURLが「http://」ではなく「https://」で始まります。
この「s」は「Secure(安全)」を意味しており、通信内容が暗号化されていることを示しています。
ECサイトでは個人情報や注文情報を入力する場面が多いため、利用者が安心して利用できる環境を整えるためにもSSL化は欠かせません。

現在では多くのWebサイトで導入されており、ECサイト制作においては必須ともいえる対策です。

パスワード管理を徹底する

管理画面のログイン情報が漏れてしまうと、不正アクセスの原因になることがあります。

推測されにくいパスワードを設定する

単純な数字の羅列(※例「123456」)や、会社名そのままといった単純なパスワードは、推測されやすく危険です。
なるべく複雑で推測されにくいパスワードを心がけましょう。

パスワードの使い回しを避ける

他のサービスと同じパスワードを利用していると、別のサービスから情報が流出した際に被害が拡大する可能性があります。
運用担当者が複数いる場合は、アカウント管理ルールを定めることも重要です。

ソフトウェアを常に最新の状態に保つ

ECサイトを構築するシステムやプラグインは、定期的に更新が行われています。
更新には新機能の追加だけでなく、セキュリティ上の問題(脆弱性)を修正する目的もあります。

ただし、更新作業が必要かどうかは利用するシステムによって異なります。
例えば、カラーミーショップやMakeShopなどのASP型サービスでは、システム側でセキュリティアップデートやメンテナンスが行われるため、利用者が個別に更新作業を行う機会は比較的少なくなっています。
一方で、EC-CUBEなどのオープンソース型ECシステムでは、管理者側でバージョンアップやプラグイン更新を行う必要があります。

そのため、ECサイト制作の段階で「公開後にどこまで保守・更新作業が必要になるのか」を確認しておくことも重要です。

更新を放置しない

古いバージョンのまま運用すると、既知の脆弱性を狙われる可能性があります。
特にEC-CUBEなど管理者側で更新を行うシステムでは、定期的なバージョン確認とアップデートが重要になります。

定期的な保守を行う

公開後もシステムの状態を確認し、必要なアップデートを継続的に実施しましょう。

不正ログイン対策を行う

ECサイトでは管理画面への不正ログイン対策も重要です。

アクセス制限を活用する

管理画面へアクセスできる場所や利用者を制限することで、不正アクセスのリスクを軽減できます。

二段階認証を導入する

パスワードだけでなく、追加認証を組み合わせることで安全性を高めることができます。
重要な管理画面ほど、多層的な防御を検討することが大切です。

バックアップを取得する

どれだけ対策を行っていても、システム障害や人的ミスが発生する可能性はあります。

定期的にデータを保存する

商品情報や注文データを定期的にバックアップしておくことで、万が一の際にも復旧しやすくなります。

復旧手順を確認しておく

バックアップは最後の安全策として非常に重要な役割を果たします。
しかしそのバックアップをも、ただ取得しているだけでは不十分です。実際に復元できる状態かどうかも確認しておきましょう。

ECサイト制作でよくあるセキュリティ上の問題

セキュリティ対策では次のような問題がよく見られます。

  • SSLを導入していない
  • 管理画面のパスワードが簡単すぎる
  • システム更新を長期間行っていない
  • バックアップを取得していない

こうした問題は比較的基本的な対策で防げるケースも少なくありません。

まとめ

セキュリティ対策はECサイト運営の必須項目

ECサイト制作では、デザインや機能だけでなくセキュリティ対策も重要な要素です。
SSLの導入やパスワード管理、システム更新、バックアップなど、基本的な対策を継続することで安全な運営につながります。
お客様に安心して利用してもらうためにも、公開前だけでなく公開後も継続的にセキュリティを意識することが大切です。

次回は、「ECサイト制作の運用の工夫」について、公開後に売上や成果を伸ばすためのポイントを解説します。

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