大塚家具が7年ぶり増収 “家具や姫経営”脱却で黒字転換に光

大塚家具は21年4月期第3四半期決算は売上高199億8400万円と、7年ぶりの増収(前年同期間比3%増)となった。通期は赤字での着地予想だが、業績改善が進み、来期の黒字化が見通せるところまできている。

創業者の大塚勝久氏の長女、久美子氏が昨年12月に社長を退任。大塚家具は一族経営に幕を閉じ、ヤマダホールディングス社長の三嶋恒夫氏が会長兼社長に就任。現在、ヤマダ主導による経営再建が進められている。

引用:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/286416

─ YODOQの見方───────────────────────────

大塚家具は打倒イケヤという目標を基に「高級路線」から「カジュアル路線」への経営転換を行ったのだが、今までの大塚家具のアップセルの手法(予算よりもちょっと高いものを買ってもらうように商品を販売する)といった従業員のスキルや、高価ではあっても本当に品質が高く良い家具を作るという職人やその仕入れルートを破棄することになり、ただの新参者の新業種参戦という形になってしまった。
今まで培った営業スキルや商品知識、家具のクオリティを活かすこともなく、路線転換後の営業も赤字を続けることになり、最後まで黒字転換はできなかった形になる。
方向転換は転換でも自社の特性を理解した上で、何かしらその特性を活かした転換でないと、新規参入と同じようにギャンブルの特性が強くなり、思ったようなマーケティング戦略は難しかった事例と言える。