ECサイト構築の流れを把握しよう

ECサイト構築を成功させるためには以下の5つのステップを順に進めることが重要です。
それぞれの段階で丁寧な作業を行うことでお客様のビジネスに貢献する成果の出る質の高いECサイトを実現できます。

目標設定とコンセプト定義

ECサイト構築の最初のステップは土台となる目標設定と戦略立案です。
何のためにECサイトを作るのか(例:売上目標、新規顧客獲得、リピーター増加など)を具体的に定義します。
次にターゲットとなる顧客層(年齢、性別、興味関心など)を明確にし、彼らがサイトに訪れた際に何をしてほしいのかというゴールを設定します。

これらを踏まえ貴社の強みや競合他社の分析も行いWebサイトのコンセプトを決定します。この段階でサイト全体の方向性や必要な機能、デザインの方向性が見えてきます。

プラットフォーム選定と要件定義

コンセプトと目標に基づき、ECサイトを運営するための基盤となるプラットフォームの選定を行います。
機能性、操作性、デザインの自由度、コスト(初期費用・月額利用料)、サポート体制などを総合的に検討し、貴社のニーズに合った最適なプラットフォームを選びます。

同時にサイトに搭載する具体的な機能やサービス(商品検索、カート機能、決済方法など)を明確にする要件定義を行います。

デザイン制作とサイト設計

選定したプラットフォームと要件定義をもとにユーザーにとって魅力的で使いやすいサイトの見た目と構造を作り込みます。
貴社のブランドイメージを反映したデザインコンセプトを設計し、サイトに使用する写真、イラスト、動画、テキストなどの素材を準備します。

次にユーザー体験(UX)を考慮し、直感的なナビゲーションや分かりやすい情報構造を実現するサイト設計を行います。
具体的にはページのレイアウトや要素の配置を簡素な図で示すワイヤーフレームそして最終的な見た目を詳細に表現したデザインカンプを作成し、完成イメージを共有します。

商品登録とシステム実装

デザインが固まったら、いよいよ具体的なデータの入力とシステムの構築フェーズです。
まず販売する商品の魅力を最大限に伝えるための商品登録を行います。商品名、価格、在庫状況、高品質な商品説明文や画像を丁寧に設定することが重要です。
同時にHTML(Webページの構造)、CSS(デザイン)、JavaScript(動き)などを用いて、ユーザーが直接触れる部分(フロントエンド)を構築します。

またデータベース(情報を保存する場所)やWebサーバー(サイト情報を保管し、公開する場所)と連携し、ユーザーからは見えない裏側の仕組み(バックエンド)も実装・開発します。
基本的に、レンタルサーバーのデータベースを利用しますので、その環境に合わせた最適なシステムを構築します。

テスト、公開、そして運用・改善

構築が完了したらサイトを一般公開する前に徹底的なテストを行います。様々なデバイスやブラウザでの表示確認、購入フロー、決済システムの動作、リンク切れなどを細かくチェックし、問題がないことを確認します。
テストと調整が完了したら、開発環境から本番環境のサーバーへデプロイ(移行)し、いよいよECサイトを公開します。
公開後はGoogle Analyticsなどのツールを用いてアクセス解析を行い、ユーザーの行動やサイトのパフォーマンスを詳細に把握します。

検索エンジンからの集客を増やすためのSEO対策も継続的に実施し、常に最新の商品情報やキャンペーンを展開できるようコンテンツの定期更新も欠かせません。
ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、それらを改善に繋げることで売上向上と顧客満足度向上を目指し、ECサイトを成長させていきましょう。

ECサイトの公開は始まりに過ぎません。これらの各段階を丁寧に進め、継続的な改善サイクルを回すことで貴社のビジネス目標達成に貢献するECサイトを構築できます。

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