なぜ今“ガラケー”新機種? FCNTが「らくらくホン」を継続する理由

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FCNTがレノボ傘下で再出発を果たしてから初のハイエンドスマートフォン「arrows Alpha」を発表した一方で、その対極ともいえるケータイ「らくらくホン F-41F」も発表した。ドコモが2025年8月上旬以降に発売する。
らくらくホンは、初代モデルが発売された2001年から、20年以上にわたってNTTドコモが販売を続けており、累計販売台数は3000万台に及ぶ。今回発表したF-41Fは21機種目となる。

FCNTのマーケティング統括部は、「らくらくスマートフォンも、自信を持って選択肢としてお伝えできるが、一方で、加齢による身体能力の低下などの理由から、どうしてもらくらくホンでないと使えないという、さまざまな事情を抱えた人がいらっしゃるのも事実」と話す。
また、2014年以前に発売したらくらくホンはLTEに対応していない3G(FOMA)モデル。その3Gを、ドコモは2026年3月で停波することを決定しており、これ以降、FOMAケータイは使用できなくなる。FOMAらくらくホンを使っているユーザーも依然として多く、停波を見越した乗り換え先として、F-41Fを提供する。

引用:ITmedia

─ YODOQの見方───────────────────────────

ガラケーってまだ生きてたんだ…と思ったのでそのあたりを調べてみました。
ご紹介した記事では触れられていませんでしたが、この最新機種のらくらくホンは「ガラホ」と言われるもので、ガラケーとは別物のようです。
(ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、少なくとも自分は「ガラホ」という単語を初めて聞きました。)
なので、以下でガラケーとガラホの簡単な比較を記載します。
引用:ガラケーとガラホの違い

■名称由来
・ガラケー
海外とは異なる独自の進化(テレビ機能/防水防塵/赤外線通信etc)をした事からガラパゴスケータイと呼ばれ、ガラケーと略されるようになる。
・ガラホ
ガラケー+スマホを表わす略語。
ガラホではなくガラスマと呼ばれる事もある。

■OS
・ガラケー
メーカー独自
・ガラホ
Android
つまり外見はガラケー、中身はスマホ

■回線
・ガラケー
i-mode(docomo)・EZweb(au)・Yahoo!ケータイ(SoftBank)といった独自回線網でネットに接続する。(懐かしい)
 →3G
・ガラホ
スマホと同じ回線網でネットに接続する。
 →4G

■形状
・ガラケー
二つ折り以外にも、ストレートタイプやスライド式等の形がある。
・ガラホ
二つ折り以外の形は少ない。

■SIM
・ガラケー
通常SIM(大)かmicro SIM(中)
・ガラホ
nano SIM(小)
 →つまりガラケーのSIMをガラホに転用できない。

※一部例外機種あり

(余談)【3G停波の背景】
少ないユーザーしかいない3G用の帯域(プラチナバンド)を持ち続けていることよりも、3Gを止めて4Gや5Gなどにその帯域を譲る狙い。
現在帯域は枯渇気味のため、古いものは切り捨てていかなければならなくなった。
参考:プラチナバンド再割当てについて

(余談)【3G停波スケジュール】
docomo 2026年3月末終了
Softbank 2024年1月下旬終了
au 2022年3月末終了

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