青森・六戸町が電子投票休止 コストが壁、普及せず

タッチパネル式の画面により選挙で投票する「電子投票」を全国の自治体で唯一実施していた青森県六戸町が2018年春で休止を決めた。導入する自治体が増えず、機器をリースしてきた国内でただ一つの団体が、採算面から新しい機器を供給できなくなったことが要因とされている。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30383270R10C18A5ML0000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

今回のような投票所にタッチパネル機器を導入するタイプの電子投票では、メリットとして、「開票時間の大幅な短縮や人件費の削減」「疑問票や無効票が出ない」「自分で書くのがむずかしい障がい者も代筆なしで投票できる」等があげられる。逆に「コストが高い」「信頼性が低い」等がデメリットとしてあげられる。
また今回の例とは違うが、ネット投票も電子投票と言うことができる。ネット投票はメリットとして、「投票が手軽になる」「投票率が上がる」「無効票が減る」等があげられ、デメリットとして、「投票の秘密が厳守されない」「投票結果が不正操作される危険性」「高コスト」等があげられる。
コストが高いというデメリットについては、導入してしまえばそれほど大きな障害にはならないと思われるが、信頼性や投票の秘密の厳守については、電子投票をすでに導入している諸外国でもいまだに解決には至っていないため、このデメリットが解消されるまでの道のりは長くなりそうだ。