変なSIM 日本初のサブSIM技術導入

H.I.S.Mobile株式会社は格安海外データ通信を可能にする新しいSIMカードサービス「変なSIM」を発表した。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000548.000005110.html
参考:https://www.his-j.com/mobile/hennna-sim/index.html

スマートフォン・タブレットユーザーが現在利用しているSIMカードの上に貼りつけて利用する。既存のSIMと「変なSIM」はアプリによって切替えるこが可能。75の国・地域で使える、繰り返し使える点などがアピールポイント。
「変なSIM」に使われる「サブSIM」技術は、金融庁による「FinTech実証実験ハブ」支援決定案件で採用されている技術。

─ YODOQの見方───────────────────────────

一見、金融庁やFinTechとは関係ない事例のように見えるため、詳細を調査してみたところ、おもしろい構図が見えてきた。

申請された実証実験の内容はサブSIMに電子証明書を埋め込むことによりスマートフォン金融サービスのセキュリティ向上を目的としている。
この実証実験は2018年5月31日に認可を受け、8月~10月の期間で実験を行うとされている。

参考:金融庁 「FinTech実証実験ハブ」支援決定案件について

申込者名にある「日本通信株式会社」はH.I.SMobileに40%を出資している。SIMカードベンダーの日本通信の立場から見ると、サブSIMという新しい技術を複数同時並行で展開する戦略をとっている
・銀行、官公庁と連携し、実証実験を経てFintech分野へ
・海外SIM通信分野へは関連会社のブランドイメージを活用してスピーディーに

サブSIMというユニークな技術が他にどのように活用されるのか今後も注目していきたい。
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▼備考
日本通信は日本で初のMVNO事業者とされている。
「日本通信の歩み、それはすなわち日本のMVNOの歩みそのものです。」
参考:http://www.j-com.co.jp/corp/introduction.html