太陽光で約56キロ走行も新型の太陽光パネルを搭載したプリウスPHV、公道で走行実証

シャープ、トヨタ自動車、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)は7月4日、高効率の太陽電池パネルを搭載した電動車の公道走行実証を7月下旬に始めると発表した。航続距離や燃費向上効果を検証する。

シャープは、太陽光パネルの発電性能を表す「変換効率」が34%を上回る太陽電池パネルを製作。トヨタは「プリウスPHV」の車体に同パネルを搭載
した実証用車両を製作した。

実証車が搭載する太陽電池パネルの定格発電電力は、市販のプリウスPHVにメーカーオプションで用意されているソーラー充電システムの約4.8倍に相
当する約860Wを実現。1日あたりの最大充電電力量は、既存のソーラー充電システムが航続距離の約6.1キロ相当だったのに対し、今回の太陽電池パネルは駐車時で約44.5キロ相当、走行時で約56.3キロ相当を実現する。

従来のシステムは駐車時しか充電できなかったが、走行中も充電できるようにした。

引用:<IT media>https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/04/news108.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

PHV、電気自動車の現在ついて、さらに調べてみました。

そもそもPHVとは・・・

■プラグインハイブリッドカー
直接コンセントから充電できるタイプのハイブリッドカーで通常のハイブリッドカーよりも搭載バッテリーが多く、電気のみで走行出来る距離が長く、電気自動車により近づいたハイブリッドカーです。

今回の実証車のシステムは、日光を浴びながら充電することで1日あたり44.5kmを走行するための電力が充電でき、また走行時には駆動用とナビやエアコンを駆動する補機バッテリー系統へは56.3km相当が充電できます。

車両には改善された0.03mm厚の太陽電池セルフィルムが用いられ、ボンネットやリアウィンドウなど、既存モデルと比べてずっと広い面積に設置されています。

そういえば、ソーラーカーってありましたよね・・・

■ソーラーカー
Lightyear Oneは、ソーラーカーでオーストラリア縦断(約3000キロ)を目指すチャレンジ「Bridgestone World Solar Challenge」で優勝した経験者によって、2016年に創設されたオランダのベンチャー企業「Lightyear」が開発しました。
内蔵するバッテリーの容量は明らかにされていませんが、太陽光発電だけでなく、一般的な電気自動車と同様に充電器を使った充電にも対応しているそうです。
Lightyearは「世界初の長距離ソーラーカー」を自負しており、最長で725キロもの距離を走ることができるそうで、年2万キロほどの走行を可能としています。
今回発表されたLightyear Oneはプロトタイプという位置づけになっていますが、すでに量産化に向けた計画が進められており、2021年に500台の先行販売を始める予定。
公式サイトでは予約受付が行われており、すでに100台を超える予約が入っているそうです。

実は、あのフェラーリもPHV車を出すようです・・・

■フェラーリのPHV
<blocknote>2019年5月29日、フェラーリは初の市販PHEVロードカーであるSF90ストラダーレを発表しました。
SF90はスクーデリア・フェラーリ創設90周年、ストラダーレは公道市販車を意味するそうです。ハイブリッドカーとしてはラ フェラーリに続き2車種目であり、実質的な後継車にあたるようです。

SF90ストラダーレは3基のモーターを搭載し1基はエンジンとギアボックスの間に配置され、2基はフロントアクスルに配置されフロントを駆動するトルクベルタリング式4WDである。
780馬力を発揮するV型8気筒ツインターボはミッド部に搭載され、3基のモーターの出力は220馬力を発揮し、システム全体の合計出力は1000psとなり、最高速度340km/h、0-100km/h加速2.5秒、0-200km/h加速6.7秒を誇ります。
なお、前輪のモーターだけで走行することができ、最大25kmの距離を最高速度135km/hで走行することができるとのこと。
乾燥重量は1570kg。ねじれ剛性は、従来型プラットフォームから40%も向上しているという。

参考:<wiki>https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フェラーリ・SF90ストラダーレ

近年、電気自動車(EV)が販売開始され注目を浴びていますが、電気の力だけで全てを賄うにはまだまだ、時間が掛かり、あと10年ぐらいはガソリンエンジン車やPHVなどのハイブリッドカーが主役の時代が続くと思われます。

先進技術が開発される一方で、先進技術と既存技術の融合(ハイブリッド)が様々な分野で用いられ、時代の過渡期を担っていくことも重要なことだと思います。