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LINEヤフーは、「Yahoo!検索」で「市区町村名 災害」と検索すると、発表されている避難情報や気象警報・注意報などの情報を市区町村ごとにまとめて表示する機能を7月3日に実装した。
位置情報を取得可能な設定にしている場合は、「災害」と検索するだけで現在地の情報が表示される。対象ワードで検索すると、「避難情報」「防災情報」「関連情報」などのタブを表示。
避難情報は、緊急安全確保や避難指示などの警戒レベルと対象区域を、防災情報は気象警報・注意報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報を表示する。関連情報では、地震情報、津波情報、停電情報、台風情報も示すほか、「公共情報」のタブも用意した。
Yahoo!検索のデータでは、台風10号が発生した2024年8月26日~9月1日の「地名 避難情報」の検索数は前週比で約222倍、「地名 警報」の検索数は前週比で約28倍に増加。地域の災害情報を検索するニーズが高いことが分かったため、同機能の提供を決めたという。
引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2507/04/news106.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
この機能のすごいところは、「情報の探し方」ではなく、「届け方」に重きを置いている点です。
災害のとき、焦りや不安で冷静に調べるのが難しいかと思います。そんなときに、検索するだけで必要な情報がすぐ見つかる。さらに、避難・警報・地震・停電などが一つの画面にまとまっている。
これなら、普段ネットに慣れていないお年寄りや子どもでも、情報にたどり着くことができます。「どこをクリックすればいいかわからない」という声を減らす、人にやさしい設計だと思います。
もう一つ注目したいのは、実際のユーザーの検索データをもとに改善を進めていることです。「たくさんの人が検索している」→「じゃあ、もっと見やすくしよう」──このように、データを行動につなげていく姿勢は、今後ますます大事になるでしょう。
ただ、課題もあります。たとえば、市区町村ごとに情報更新のスピードに差があることや、外国人や視覚障害のある方への対応がまだ十分とはいえないこと。これからは、こうした“情報の届きにくい人たち”への配慮が、次の改善ポイントになると思います。
最後に。この機能は、「検索」が単なる情報探しの道具ではなく、人の命を守る手段になり得るということを、私たちに教えてくれています。
今回のような機能を「知っているだけ」で終わらせず、実際に検索してみて、家族とも共有しておくことが、私たち自身の防災力を高める第一歩です。

