コロナ禍での食品買い物傾向とスーパーの取り組み
料理写真共有アプリ「SnapDish」 (スナップディッシュ)を運営するヴァズ株式会社が、同アプリの利用者からコロナ禍以降(2020年3月~)の買物頻度や食料・調味料のトライアル購買について調査を実施したところ下記のような結果となった。
・手料理増加、買い物頻度減少傾向が、コロナ禍以降の定期調査で最も顕著に。
・買物回数が減っても、食品・調味料の「トライアル購買が増えた」人が過半数。
・新しく試した食品・調味料、多かったのは本格調理のスパイス系、簡単に味が決まるタレ系。
引用:PRTIMES『コロナ禍以降、食品・調味料などのトライアル購買が「増えた」53%、おうち時間でチャレンジ料理やマンネリ解消に新たな消費機会。 』2021年2月9日付
─ YODOQの見方───────────────────────────
コロナ禍での食品売上傾向とスーパーの取り組みについて調査した。
まずは、上記に取り上げたように、各家庭での手料理が増えたことから、生鮮食品や調味料などの売上が伸びている傾向にある。
また、外食が減り「家飲み」や「ハレの日」需要から酒類や焼肉関連食品、製菓関連食品、高級スイーツなどの売上が伸びている。
逆に、売上が大きく落ちたのは総菜だ。
衛生面はもちろん、消費期限の近い食品は、来店頻度が低下した現在では選ばれにくくなった。
私の近所のスーパーでも、以前はビュッフェスタイルで置かれていた総菜がパック売りに変更されたり、比較的日持ちのするものが増えたように思う。
大手スーパーにはその他、下記のような取り組みがなされているようだ。
イトーヨーカ堂(東京都/三枝富博社長)はここ最近、コロナ禍で低迷している総菜部門の売上を補填するため、常温・チルド・冷凍の3温度帯で弁当を販売している。常温では店内調理の出来立てを訴求する一方、チルドでは素材の鮮度を生かしつつも3日ほど、冷凍では半年ほど保存可能な利便性を提供しており、顧客の都合に応じて商品を選べるようにしている。
小型SMのまいばすけっと(神奈川県/古澤康之社長)は、20年11月に「ウィズコロナ」に合わせた売場面積80坪タイプの「まいばすけっと祐天寺駅通り店」(東京都目黒区)を開業。簡便商材を集めた「楽ッキング」コーナーを生鮮各売場に設けたほか、冷凍ミールキットなど冷凍食品の品揃えを大きく拡充するなど、新たな消費者ニーズを満たすフォーマットの構築を進めている。
引用:DIAMOND Chain Store『コロナで激変した消費・買い物傾向 食品スーパーの商品政策はこう変わった!21年はこうなる!!』2021年1月8日付
コロナ禍でも好調であると言われているスーパーだが、その中でもスーパーによって様々な取り組みがされているのだと感じた。