「コンテナホテル」ぞくぞく出現、全国に91店舗 「リピート客」が4割、 どこを評価?

コンテナを並べたようなビジネスホテルが、日本各地にぞくぞくと出現している。運営会社はデベロップ(千葉県市川市)というホテル事業や建築不動産事業などを手掛ける企業で、「HOTEL R9 The Yard(ホテル アールナイン ザ ヤード、以下:R9)」というブランド名で展開している。ターゲットは主に国内のビジネスパーソンであり、出張利用がその多くを占めている。インバウンド客にも人気があるのかと思いきや、担当者によると「全体の1割にも満たない」という。
オープン以来安定して稼働しており、開業1年以上が経過した店舗における稼働率は80%、リピート率は約40%に上る。担当者に聞くと「コンテナに泊まる体験」の物珍しさはもちろんだが、「価格の安さ」「清潔さ」が評価されていると話す。ダイナミックプライシングを導入しているため宿泊料金は変動するが、「HOTEL R9 The Yard 本庄」(埼玉県本庄市)の場合、ダブルルームは1人1泊あたり6200円から。
デベロップによると今後も引き続き店舗開発を続け、2030年までに200店舗・1万室を目指しているという。「出張先の宿はコンテナ」というスタイルは、今後定着するだろうか。

引用:「コンテナホテル」ぞくぞく出現、全国に91店舗 「リピート客」が4割、 どこを評価?

─ YODOQの見方───────────────────────────

宮城県南三陸町で、トランクルームなどのコンテナ製造を手掛ける方が代表で、東日本大震災の際は、備蓄倉庫用にコンテナを届けたり、石巻市でも復興事業の建設作業員向けにコンテナ製の宿泊施設を建てられていたそうです。一時的な支援ではなく長続きするような支援が必要とのことで、2018年12月からビジネスホテル「HOTEL R9 The Yard」の1号店を開店。災害時は仮設住宅としても貸し出していて、いくつかの自治体と協定を結んでいるようで、コロナの時期には、医療従事者の休憩施設や臨時医療施設などにも使われていました。
調べていると、もともとは災害対策の一環になればという思いが強い方が運営されている印象でした。
災害時の一時避難として生活空間が整っているホテルはもちろん、コンテナ型のレンタル倉庫やショップなども何かあったときに雨風をしのげ、個人の空間を確保できるという点では、コンテナ型の建物も災害時に役に立つのではないかと思います。災害対策への注目が高まっている近年、コンテナ○○が今後も増えていきそうだと思いました。
コンテナ事業ならではの課題として、設置するための土地が必要になることで、都会には展開しにくいといったところかと思います。

参考:コンテナがホテルに変身、被災地にも 初出動はコロナ対応施設