社会医療法人北九州病院が運営する北九州総合病院(所在地:福岡県北九州市)は、骨折患者の臨床データを国のデータベースに登録する業務にAI-OCRを導入し、これまで最大で30分かかっていた1症例あたりの登録時間を5~6分に短縮した。医療データ登録システムの基盤となったノーコード開発ツール「kintone」を提供したサイボウズが2026年5月29日に発表した。
引用:https://it.impress.co.jp/articles/-/29407
大腿骨近位部骨折は、骨折から1年後に約1割が死亡し3割強が歩行困難に陥る重篤な疾患で、関連医療費は介護費を含めると約1兆円規模に上るという。
算定要件としてFFN-J(日本脆弱性骨折ネットワーク)が運用する臨床データベース(レジストリ)への症例登録を義務付けた。
現在、年間4万5000件超が登録されている。この登録作業を担うのが医師事務作業補助者(医師クラーク)であるが、情報が散在していたりExcelやPDFなどのフォーマットが揃っていないものを集めたりした上で登録画面に転記する必要があり、慣れない担当者では1症例あたり最大30分かかっていた。
「データ入力の負担を減らし、データの質を高めること」を目標に、ノーコード開発ツール「kintone」(サイボウズが提供)を基盤とした医療データ登録システムを開発。2025年初頭から実証実験に取り組み、週1回のペースで改善を重ねた結果、1症例あたりの登録時間は5~6分へと短くなった。特にデータ入力の負担軽減につながったのはAI-OCR(※1)である。電子カルテの画像から必要なデータを自動で読み取り、kintoneに入力できるようになった。画面上で画像とOCR結果を比較できるためミスも起こりにくい。入力データはそのままFFN-Jのレジストリに連携する。
─ YODOQの見方───────────────────────────
この記事では、AIでの業務効率化の事例が紹介されています。
Excelや画像やPDFファイルなどの文字をAIを用いてテキストデータに変換し、なおかつ業務用にAIでまとめられるようになったことで、データ収集後にする作業が、確認のみになったということが読み取れます。
他にもExcelで部署間のやり取りを行っていたところをキントーンで一括管理し煩雑なデータのやり取りを解消したという事例(※2)や、Excelで行っていた原価管理をキントーンで効率化を図った(※3)という事例があります。
キントーンは広く普及しているサービスですが、AIの導入により、更にやりたいことの具体化が各企業や各個人でより簡単に正確にできるようになっていくのではないかと思います。
社内でもAI駆動開発で作業時間の短縮を推進していますが、キントーンなどのツールを使うよりも弊社がいいと選んでもらえるようにしていく必要があり、そのためにはAIのことを信用しすぎず、人間でのチェックを行うことが大事だと再認識しました。
人間の目で目視確認を行っても見逃すこともあるのため、社内でするには恥ずかしいですが口に出して読んでみることで間違いに気づいたり、複数人でダブルチェックを行ったりすることがいいのではないかと思いました。
人間のミスを減らすことで、より高品質で効率的な業務を実施していけるのではないかと思います。
■備考
※1 AI-OCR
AI(人工知能)を活用して、画像やPDFファイル内の文字を高精度で読み取り、テキストデータに変換する技術です。従来の手作業によるデータ入力業務を大幅に削減し、業務効率化やペーパーレス化に貢献します。
参考:https://robotango.biz/knowledge/ai-ocr/
※2 埼玉県、全庁1万3000人で「kintone」利用、Excel頼みの照会業務を効率化
参考:https://it.impress.co.jp/articles/-/29371
※3 日本エンジニアリング、原価管理をExcelからkintoneに切り替え、工期を3割短縮
参考:https://it.impress.co.jp/articles/-/29344

