ソニー、次世代ゲームコンソールは演算性能向上と専用SSDで“イマーシブ”追求

ソニーは5月21日、2019年度の経営方針説明会を開催し、’18年に公表した中期経営計画やコンテンツIP(intellectual property(インテレクチュアルプロパティ))強化の進捗を、吉田憲一郎社長兼CEOが説明。
ソニーが目指す「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」への取り組みについて紹介した。
2018年度の過去最高益の原動力となったゲーム事業(G&NS事業)については、PlayStation Network(PSN)が成長。G&NS事業の売上高は2兆3,109億円、営業利益3,111億円となり、売上の6割以上がPSNとなった。
IPの強化については、Sony/ATVやEMIの取得による世界最大の音楽出版社となったことや、ゲーム・音楽・映画分野でのヒット創出を説明。ソニーブランドのエレクトロニクス「ブランデッドハードウェア」については、約900億円のキャッシュフローを創出した。CMOSやセンシング領域では、イメージセンサーのナンバーワンポジション堅持や、ToFセンサーのスマホ向け納入や車載センサーの採用拡大などを実現した。

2019年度以降の展開も、G&NS事業から説明。PlayStation 4の累計出荷台数が9,680万台を超え、「今年度中に累計1億台というマイルストーンに到達する」と語り、Immersive(没入感)とSeamless(いつでもどこでも)をキーワードに強化していくとの事。

引用:<AV Watch impress>
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1185604.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

具体的にソニーの好調な事業の今後の取り組みを深掘りしてみました。

ゲーム事業ではPS4の次世代機における描画性能の高さによる、圧倒的な動きの滑らかさを実現するそうです。
この次世代機は演算性能の向上と超高速広帯域の専用SSDを組み合わせ、圧倒的な描画スピードが創出する“イマーシブ”を追求したものとのこと。
現行機の「PS4 Pro」と次世代ゲーム機の性能を開発環境で比較したデモ映像では、現行機が約8秒掛かっていた読込処理がわずか0.8秒で完了して
いたようです。
この専用SSDの登場により、時間を稼ぐために意図的に設けられたゲームの最初のロゴ表示や選択画面、詳細に作られたマルチプレイのロビーでの
ロード画面など、今は当たり前に待たされている慣習がなくなる可能性もあるとのことです。

さらに、PS4のリモートプレイ機能(スマートフォンなどでPS4のゲームプレイが可能)により、スマートフォンなどでもゲームが楽しめる事が紹介されていて「一番身近なストリーミングサーバーが手元にある」と説明。
「1億台のストリーミングサーバー」が身近にあることを訴求するとともに、リモートプレイは、Xperia以外のAndroidにも広げていくようです。

また、ゲームおよびコンテンツストリーミングサービスのクラウドプラットフォームとAI(人工知能)技術で、米Microsoftと提携しました。
今後はストリーミングサービスと据え置きの次世代ゲーム機に並行して取り組むそうです。
コンピューティング、ストリーミング、クラウド、5Gなどの最新技術でプレイステーションのユーザー体験を進化させ続けるとのこと。

その他業績が好調な半導体事業では、スマートフォン向けCMOSセンサーの多眼化、大判化を生かした需要拡大に対応。
スマートフォン向けToFセンサーの需要拡大も見込み、長期的成長に向けては車載用センサーへのエッジAIの取り組みにも着手し、CMOSイメージセンサー自体をインテリジェント化していくとのことで半導体事業もさらなる成長が期待できそうです。

最後にまとめというか個人的な見解ですが、次世代PS、SONYのCMOSセンサー、VR技術などがコラボして、身体を使った本当のeスポーツができるようになる日が来るのも近いかと思います。

参考:<ITmedia News>
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1905/21/news098.html