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万博への地下鉄は自動運転、改札は顔認証で「ゲートレス」に…Osaka Metroの中期経営計画

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は4月19日、2025年度にかけての中期経営計画を発表した。 2018年4月に大阪市交通局から民営化されて1年が経過したが、2018年度の事業を省みると、10年後の柱となる新規事業や成長戦略は依然構想段階で「自主自立の経営の確立は道半ば」としている。 そこで、万国博覧会が夢洲で開催される2025年度までには、「先進的な交通サービスや次世代の都市生活サービスをお客さまに提供することを目指す」として、全駅にホームドアの設置を行なうとともに、セキュリティカメラを2021年度までには主要な駅に増設、2025年度までには御堂筋線や中央線の全列車にも設置するとしている。 また、地下鉄の自動運転化にも取り組み、2024年度には中央線 阿波座~夢州新駅間で実証実験を行なうとしている。 サービス面では鉄道のチケットレス化を推進し、事前に顔写真を登録しておけば、切符やICカード乗車券などを使わずに改札を通過できる機能を2024年度までに全駅で実現するとしており、将来的な「ゲートレス」を目指して2019年度にはその実証実験を開始する。 引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190422-00000031-rps-bus_all ─ YODOQの見方─────────────────────────── Osaka Metroの発表を少し深掘りしてみました。 ■ 2018年度の総括 (1)成果 ・安全・安心な運行を更に徹底強化 「全社的に安全意識の向上に取り組み、地震・台風などの自然災害時での迅速な対応を含め、年間を通じて安定した運行に努めました。 また、お客様サービス向上にも、鋭意取り組みました。」 とのこと。 鉄道・バスについて詳細を調べてみると下記のとおりでした。 【鉄道事業】  売上は、計画1,585億円に対し、実績1,595億円で目標達成。  効率化による人件費削減で営業利益は計画比+52億円の386億円。  主な取り組み   ・可動式ホーム柵の設置拡大   ・駅の防犯カメラの増設    →G20までに14駅29台増設   ・駅のリニューアル    →2019年度に中津駅のリニューアルが完成予定   ・利便性の向上    →2019年度に「AR乗り換え案内アプリ」を提供   ・海外新線開発支援    →ベトナム、インドにエンジニアを派遣 【バス事業】  売上は、計画132億円に対し、実績132億円。  効率化による人件費削減で営業利益は計画比+10億円の21億円。  主な取り組み  ・運行サービスの拡充に着手   →2019年度に黒字路線3系統で増便  ・新規事業の立ち上げ   →2019年度に空港リムジンバスを運行開始予定  ・運転手の採用方法の工夫   →二種免許の取得費用を負担する制度を導入 (2)課題 ・自主自立の経営の確立は道半ば 新規事業開発や成長戦略は構想段階から抜け出せておらず、活力インフラ構想についても、事業化に向けた具体的な検討を始めた段階。 ■ 2025年度に目指す姿・事業ポートフォリオ (1)生活まちづくり企業として2025年度に目指す姿 グループ共通の顧客基盤を構築し、先進的な交通サービスや次世代の都市生活サービスをお客さまに提供することを目指す。 ・チケットレス ・セキュリティ強化 ・駅機能強化 ・デザイン強化 ・デマンド型交通(オンデマンドバス) ・新しい交通(地下鉄・バスの自動運転化に向けた準備) ・次世代決済 など (2)実現したい事業成長メカニズム お客様の生活に密着した各種アプリを提供し、そのデータベースとなるお客様の個々のニーズに応じた様々な情報を発信していくと共に、スマートフォンによる改札や決済に留まらず、顔認証によるセキュリティ強化、ゲートレス改札といった次世代の駅改札口や次世代型決済も展開する。 (3)2025年度に目指す事業ポートフォリオ デジタルマーケティングプラットフォームを活用し、既存事業の成長を図ると共に、収益貢献には時間がかかるものの、デマンド型交通や新たなマーケティング事業といった新規事業も加えた事業ポートフォリオを目指します。 交通事業とシナジーを生むよう、沿線の商業施設やオフィスビル、ホテル、エンターテイメントからなる次世代都市開発は、大きな収益貢献を目指します。 また、地域ごとのお客様へのよりきめ細かいニーズに応えるため、新たに、デマンド型バスサービスに取り組み、固定的な地域交通サービスのあり方を変革していきます。 (4)2018-2025年度 中期経営計画の追加・拡充点 1.万博に向けて、2025年度までに国内最高の安全・安心を実現すること 2.駅の利便性・快適性のさらなる向上 3.マス向けの交通事業者から、個人に寄り添う企業へと進化すること 4.万博を契機に、最先端技術を取り込み大阪のインフラを進化させること 5.デジタルマーケティングプラットフォーム事業の構築 6.交通に次ぐ新たな柱となる事業創出への挑戦 7.グループの成長に必要な人材育成・組織づくり 8.広告・駅ナカ・地下街事業の強化 9.新たな事業展開を支えるための財務基盤の強化 ■まとめ 個人的な意見ですが民営化(Osaka Metro)して、1年が過ぎましたが人件費の削減も含めて、大きく変わってきたように思います。 また、2025年の万博が決まったことで大きな目標をそこにおき、様々な取り組みが行われようとしていることが今回よくわかりました。 関西は私鉄が強く、JRやOsaka Metroには古い体質のイメージが以前はありましたが、各社の競争が激化し、関西の生活インフラが更に発展することを願います。 参考:Osaka Metro https://www.osakametro.co.jp/company/page/20190419_cyuki_keiei_keikaku.php 参考:Osaka Metro 中長期経営計画 https://subway.osakametro.co.jp/news/2018_2025_cyukikeieikeikaku.pdf?_ga=2.182121763.549510417.1555929613-421375071.1555929613

経営難のJR北海道が「貨客混載」を開始 荷物は駅からタクシーなどで配送

利用者減少が続くJR北海道が、宗谷線稚内―幌延間(60キロ)で、佐川急便の宅配荷物を輸送する事業を4月18日から始めた。駅からはタクシーなどで各戸に配送する仕組みで、運転手不足の佐川にも利点がある。国土交通省によるとタクシーも組み合わせた貨客混載の取り組みは全国初という。 参考:https://mainichi.jp/articles/20190418/k00/00m/020/298000c ─ YODOQの見方─────────────────────────── 貨客混載は2017年9月1日より解禁されました。解禁以前は「人」と「荷物」を同じ車輌で同時に運送することは禁止されていました。一部の過疎地域などでは試験的に解禁されていましたが、今回の解禁により乗り合いバスでは全国的に、貸し切りバス・タクシー・トラックは過疎地域で貨客混載が可能となりました。過疎地域では利用客の低迷により電車の廃線や、バス路線の廃止などが進み住民の移動手段が限られてきています。また、配送についても過疎地域では配送効率がどうしても低くなってしまいます。それらを解消するための手段として「貨客混載」が解禁されました。 貨客混載のメリットとして、車輌の空きスペースの有効利用・定期的な運搬による収入増・人材確保のハードルの低下・CO2の削減などがあげられます。逆にデメリットとして、どちらかの当事者による一方的な貨客混載の廃止がしにくいほか、車輌を利用しようとした人の取りこぼしなどがあげられます。しかし、貨客混載によるデメリットよりメリットの方が多いと思うのでこれからも広がっていくのではないでしょうか。 参考:https://newswitch.jp/p/10251 参考:https://www.dbj.jp/ja/topics/region/industry/files/0000030332_file2.pdf

部下のモチベーションを上げるために

ソニー生命保険がこの春から社会人1年目と2年目の男女1000人に対して調査を実施した。先輩に言われてやる気を奪われてしまうセリフとして「この仕事向いてないんじゃない?」が31%で最も多く、次いで「やる気ある?」が25.5%、「ゆとり世代だなあ」が23.7%という結果になった。適正を否定される、意欲を認めてもらえない、世代でひとくくりにされるなど、正当に評価してもらえないことによって、モチベーションが下がってしまう人が多い傾向がある。 引用:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1904/20/news017.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 部下のモチベーションを上げるためにはどうすれば良いかいくつかの記事をとり上げてみる。 参考:https://biz-shinri.com/how-to-increase-motivation-5493 この記事では部下のモチベーションを上げるためのポイントとして、「最近どんなことに興味を持っているのか」とか「どんなことやモノが好きか」などを聞くことで、部下のことを知ろうとすることが挙げられていた。 部下からすれば「自分のことを気にかけてくれている」という感じを受け、上司への信頼感が増すとされている。 「幸福感の8割以上は人間関係が原因になっている」と心理学においては言われているそうで、職場に信頼できる人間関係があるだけで、部下の幸福感も上がりやすくなり、仕事へのモチベーションにも良い影響をもたらすと記事では述べられている。 参考:https://re-sta.jp/motivation-technique-4902 この記事ではまずモチベーション(心理学では動機付け)は学術的には「内発的動機付け」(人間が本来もっている好奇心や関心によってもたらされる動機付け)と「外発的動機付け」(アメとムチを上手に使い分け、外部から刺激を与えることによる動機付け)に分類されることを述べ、外発的動機付けは瞬間的にやる気を上げることができるが、これを繰り返すと仕事をつまらなくさせ、逆にモチベーションを下げてしまうため、内発的動機付けを優先させるべきだと述べている。 また、内発的動機付けの3原則として「自律感を与える」「有能感を育てる」「信頼関係をつくる」が挙げられ、この3つを使いこなせば、外発的動機付けをしなくても、自主的に「やろう!」という気持ちになり、積極的に行動するようになると記事では述べられていた。 参考:https://leadership.shikigaku.jp/1060/ この記事では上司は部下の「やる気」「モチベーション」に関わるなと釘をさし、その理由として「部下が自分の役割を履き違えるから」「そもそも、部下自身がコントロールすべきものだから」の2点を挙げている。 上司や会社がモチベーションを上げるように強要すると、顧客のための仕事のはずが会社のための仕事になってしまうという不自然な状況が作られてしまう可能性があると述べ、また、モチベーションは移り変わりの激しいものであり、それを上司がコントロールするのはそもそも間違いで、重要なのは誰かに動機付けしてもらうのではなく、自分自身で動機付けすることだとも述べられている。 これらの記事で共通して言えるのは ・誰かに動機付けしてもらうこと(外発的動機付け)は瞬間的にモチベーションを上げることはできるかもしれないが、あくまで瞬間的であり、長期的に見れば逆にモチベーションを下げかねない。 ・上司としては部下自身でモチベーションを上げられる(内発的動機付け)ように持っていってあげることの方が大事。 内発的動機付けの3原則の中でも「信頼関係をつくる」が他の2つよりもハードルが低いためか多くの記事でとり上げられていた。部下や新人の扱いに不安を覚える方は、まずはじめに信頼関係を築くことから始めてみてはいかがだろうか。

東京五輪のチケット抽選申込、5月9日から 高額転売対策は?

東京2020組織委員会は4月17日、東京オリンピックの観戦チケットの抽選申し込み受け付けを、5月9日午前10時から、公式チケット販売サイトで行うと発表した。人気競技のチケットは、業者などによる高額転売の横行も心配されているが、組織委は今回、チケットの無断転売や、複数ID取得による購入を禁止。購入後に行けなくなった人が定価で転売できる「公式リセールサービス」も提供するなどして、高額転売を防ごうとしている。 抽選に参加できるのは日本国内在住者のみで「TOKYO 2020 ID」を登録して抽選に申し込む。当選枚数は1人当たり最大30枚までとし、申し込みは5月28日までで6月20日に抽選結果を発表し、7月2日までに購入手続きを行うシステムとなっている。決済手段は現金とVISAカードのみ。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/18/news093.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 東京五輪と同様にチケットぴあも不正転売の対策をしており、取り組みの内容としては以下が挙げられている。 1.多重登録の防止 2.多重申込の防止 3.チケットの発券を遅らせる 4.不使用チケット費用補償保険 5.定価リセール(定価での再販売)の導入 6.電子チケット等による本人確認の厳格化 本人確認の厳格化は、クレジットカード認証、QRコード認証、スマートフォン個体識別番号認証を利用して、本人確認を行うシステムとなっている。また、マイナンバーを活用した入場実証実験にも着手しており、一部の公演では、チケット券面へ購入者氏名を印字したうえで身分証での本人確認を行っている。 上記のような本人確認の厳格化は東京五輪のチケットでも、システムとして導入されています。 東京五輪の公式チケット販売サイトでは見られなかった対策としてチケットの発券を遅らせる方法が興味深い。販売を遅らせる効果としては、即日発券させないこと、座席番号が公演間近までわからないことが、購買意欲を低下させるというものだ。転売する側に規制をかけるものではなく、チケットを購入する側に対しての対策によって、根本的に転売チケットの需要を減らす効果が期待できるのではないだろうか。 チケット転売によるトラブルを防ぐためにも購入する側の意識改革が必要だと思われる。 参考:http://t.pia.jp/info/info-tenbaino.jsp

睡眠に関する意識調査

パラマウントベッドは全国の20代~60代の男女1000名を対象に実施した「睡眠に関する意識調査」によると、回答者の7割以上が「睡眠の質を上げる具体的な行動をしていない」と答え、約4人に3人は、良い睡眠には「角度」をつけることが大切だと知らないという実情が明らかになった。 「とてもそう思う」「ややそう思う」をあわせ、85.1%が「日中のパフォーマンスに睡眠が影響する」と答え、「自分らしい人生を送るために睡眠が重要だと思う」という人も83.7%と、8割以上が睡眠とパフォーマンスは関わりが深いと感じている。人生を送るうえで睡眠が重要であると感じている一方で、73.2%は「睡眠の質を上げるための具体的な行動ができていない」と回答した。 寝具に関する質問では、71.1%が「寝具の選び方次第で自分はもっと眠れると思う」と答えたものの、「寝具の選び方に自信がない」が76.1%、「最も適切な寝具を選べていない」が55.9%という回答が多かった。 睡眠時、仰向けに寝て上半身を起こす(背に角度をつける)ことで、重力によって横隔膜の広がりが大きくなって呼吸しやすくなり、身体がリラックスして入眠時によい影響が生まれると考えられているが、調査では73.9%が、「知らない」と回答。「よい睡眠には角度が重要」だと、多くの人が知らないことが明らかになった。 引用:https://hogehoge/ ─ YODOQの見方─────────────────────────── 企業の睡眠に関する制度を調べてみた。 よく耳にするのが「パワーナップ制度」。例えば、住宅リフォームの会社「OKUTA」では、午後の時間帯に眠気を感じたタイミングで自分の机で仮眠がとれるといったもの。外出中の社員は車の中で寝られるのだそうだ。 ほかにも、結婚式を運営する企業「CRAZY WEDDING」では、一日に6時間以上の睡眠をとった社員に対して、食堂などで使えるポイントがもらえる「睡眠報酬制度」というものがある。スマートフォンのアプリで睡眠時間を計測し、記録を提出することでポイントがもらえるという仕組みだ。 もう一つは株式会社エアウィーヴが世界睡眠デーの3月18日から「睡眠休暇」をはじめている。スマホで睡眠時間を計測してポイントがもらえるところはCRAZYと同じだが、こちらはポイントをためて特別休暇と引き換えることができるそうだ。 睡眠に対する意識は高いもののなかなか行動に移せない人が多いが、睡眠を考える企業やサービスは結構増えてきて、睡眠の質向上や睡眠時間の管理にも取り組みやすくなってきているので、使える場合は積極的に利用して日中のパフォーマンスの効率を上げていきたい。 参考:睡眠不足は酩酊と同じ 「眠り」見直し、会社で仮眠も https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1904/15/news052.html 参考:世界睡眠デーに本格スタート 社員の健康を支える「睡眠休暇制度」 https://www.sankei.com/smp/economy/news/190315/prl1903150192-s1.html

周りの目を気にして休めない人1%の組織とは

ロバート・ウォルターズ・ジャパンが「休み方の実態調査」として、英語力と専門スキルを活かして働く会社員554人を調査。2018年度の有休消化日数を聞いたところ、8割以上の人が年5日以上は有休を消化。6割以上が10日以上の有休を取得できている。 一方で、5日未満の有休にとどまった人(16%)に、その理由を聞いたところ「仕事が忙しかったから」(56%)がもっとも多く、「休みたいと思わなかった」(18%)が続いた。 注目すべきは「周囲が有休取得しないから」という、周りに忖度した理由で5日未満の取得にとどまったのは、回答者全体に占める割合では、わずか1%だったこと。 グローバル人材に聞いた今回の調査では、「周囲が有休取得しないから」休まない人がわずか1%というのなら、組織の文化や風土に、日本人の休み方は大きく左右されているのかもしれない。 引用:https://www.businessinsider.jp/post-188229 ─ YODOQの見方─────────────────────────── スマートフォンが普及した現代では、いつでもどこでも誰とでもつながる社会です。 その気になればいつでもどこでも仕事ができてしまいます。 それゆえにテレワークが推進されつつありますが、いつでもどこでも誰とでもつながる社会は自由に見えて、実はインターネットという「見えない縄」に常に縛られている社会でもあります。 2017年1月、フランスでは勤務時間外にメールなどを通じて仕事とつながらなくてよい権利が法律で認められました。俗に「つながらない権利」と言われています。この法律は、従業員50名以上の会社が対象で、社員が企業からのアクセスを遮断する権利を認めるものです。 「見えない縄」への対策として、組織全体で仕事の割り振り方の見直しが必要だと思われます。 担当領域が曖昧だと、休んだ人の分の業務がそのまま負荷として残った人に上乗せされます。 もし、自分の担当領域を自分の裁量で業務調整できて、他の人にしわ寄せがいかない体制がとれれば、休むことの後ろめたさから開放されるのではないでしょうか。 参考:https://urbanlife.tokyo/post/8888/

紙幣刷新、キャッシュレス時代に及ぼす影響は

政府・日銀は4月9日、千円、5千円、1万円の新紙幣を2024年度に流通させると正式発表した。 日本は世界に類をみない現金大国で、最新技術で偽造防止を強化し、今後も安全な決済手段として維持する。 一方、政府は2025年に現金を用いないキャッシュレス決済の比率を欧米並みの40%に上げる方針も掲げており、お金の未来像は見えてこない。 引用:日経新聞「紙幣刷新、キャッシュレス時代に及ぼす影響は」 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 日本では、約20年に一度紙幣が刷新されます。その一番の理由は「偽造防止」。 日本の造幣技術は世界トップクラスであり、今回の刷新でも、ホログラムやすき入れなどの技術を、さらに高精細化して作られ、その技術力が日本の紙幣の信頼度を高めていると言っても過言ではありません。 紙幣の刷新による経済効果や現金の動きが期待されますが、一方で、経済産業省は2025年までにキャッシュレス比率40%を目指すと発表しました。 実は日本は、現金大国と言いながらも、クレジットカード保有率は世界2位。電子マネーの普及率も世界水準に達しており、キャッシュレス化の基盤は既に整っているのです。それでも「遅れている」と言われる原因は、「決済率」の低さ。持っているけど使っていない。というのが現状なのです。 現金さえあれば何も困らない日本では、当然の結果かもしれません。 現金の信頼度が非常に高い日本においてキャッシュレスを推進するのは、現金が優秀故に難しいと言えます。 東京オリンピックや大阪・関西万博の開催を目前に、キャッシュレスを世界水準まで引き上げるのは急務ではありますが、現金が優秀であるのは日本の誇りなのではないでしょうか。 どちらかに偏るのではなく、「現金もクレジットも電子マネーも仮想通貨も、全てが安全・安心して使える国」を目指してほしいと思います。 参考:経産省の「キャッシュレス・ビジョン」2025年までにキャッシュレス比率を40%に

日立など、スマート手術室実用化へ データ収集、AI助言

日立製作所やデンソー、東京女子医科大学などが共同で、様々な医療機器を連携させて手術の安全性や効率を高めた「スマート手術室」を実用化する。手術の進行や患者の状態を丸ごとデータ化し、執刀医の判断を支援する。 手術室内のすべての機器を連携した標準モデル、AIによる助言も組み込んだモデルが今後リリースされ、3億~5億円にて販売される。 日本の工場にて培った自動化のノウハウを活かし医療機器をつなぐIoTの実例となる。 ライバルは米ゼネラル・エレクトリック(GE)やシーメンスになるが手術室全体がIoT化するのはこれまでになかったようです。 引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43283450T00C19A4TJ2000/(日本経済新聞) ─ YODOQの見方─────────────────────────── このようなスマート手術室の実用は、医師の生産性を向上させ、今後の高齢化社会に向けて医療費を抑える効果があると言われています。 さらに医療業界では手術室での収入が全体の約6割となるほど大きく、病院経費の4割を占めるということで病院経営層にとっては注目度が高いことは間違いない。 これまで進歩してきた画像診断システムに加え、カメラ、センサー、電子メスなどの機器をネットワークで繋ぐことにより1つのモニターに必要な情報が集められ、手術に必要な情報が漏れなく提供されることで若手の医師でも高度な手術に取り組むことができるようになっていくだろう。 過疎地などの病院での人不足、国を超えた医療サービスの提供など今後の可能性は大きく、日本の基幹産業となりうる可能性を持っていると考える。

HTTPSサイトは必ずしも安全ではない? セキュリティホールの存在が一部で明らかに

HTTPS化されたウェブサイトで、致命的ではありませんが一部に脆弱性があることが明らかになりました。 調査では、訪問者数の多いウェブサイト10,000件から、5.5パーセントにTLS関連のセキュリティホールが確認されました。 引用:https://wired.jp/2019/04/01/https-isnt-always-as-secure-as-it-seems/ ─ YODOQの見方─────────────────────────── Googleは1年ほど前、HTTPSに対応したサイト接続時のURL表示方法や、SSL対応されていないサイトへアクセスした際に「保護されていない通信」と明記すると発表しました。 HTTPSとはウェブサイトのデータの送受信を安全に行えるようにするための仕組みで、HTTPSを採用するためには信頼できるサイトであることを証明する「サーバー証明書」を発行する必要があります。ECサイトでの購入やHPでの会員登録など、個人情報を入力する機会はよくあります。そのさい、暗号化されていないウェブサイトではユーザーは不安になるため、HTTPSを採用する企業も増えてきています。 Google Chrome以外のブラウザでも、暗号化されていないHTTPで通信を行う際、ユーザーに通知することでHTTPSを周知させるような仕様となっています。また、「Let’s Encrypt」という無料で証明書を発行する取り組みもあり、HTTPS化は確実に進んできています。 参考:https://gigazine.net/news/20190105-letsencrypt-looking-forward/

「令和」時代に日本人が巻き込まれる3つの大波

元号が「令和」に決まりました。30年間の平成の時代が終わり、日本は新たな時代に突入します。令和の時代とはどのような時代になるのでしょうか。 未来予測の専門家の鈴木貴博氏は、令和を代表する3つの時代キーワードを提示しています。 ● 外交問題の肥大化=外交戦争へ 日本、アジアにおいては、韓国との政治的軋轢、北朝鮮とのミサイル問題、中国の南沙諸島への人工島の建設など、各国間の摩擦が大きくなってきています。そして、グローバルでは、大国による利権のぶん取り合戦が始まろうとしています。それはグローバルな先進各国で、経済成長が大きく減速するからです。具体的にはトランプ政権がWTOルールに沿わない形での2国間の関税を見直させる動きは政治的なぶん取りの一例です。また、中国は国内成長が鈍化した後には、海外支配が成長のカギになることを理解していてアフリカ諸国への覇権争いに力をいれています。 ● AIの進化で起こる「一億総情報弱者の時代」 これまでの平成の時代は情報強者の時代でした。ネットを通じていち早く情報を得て動いた者が勝つ時代でした。令和の時代はそうではないと言っています。 インフラが充実し、AIが進化してビッグデータを処理するようになると、世界から歪みが消えていきます。AIによって世界がだんだん最適化されていくのでその結果、情報格差がなくなってきます。その上で情報洪水が起きます。世界で処理される情報量が平成時代からさらに幾何級数的に増加します。 結局のところ令和の時代では、いちばん快適な人生はAIが示唆するとおりに行動して買い物して日常を過ごすこととなっていきます。 ● 格差の緩和によって、「人生の価値」が変わる 令和の時代にもう1つ起きることは、「お決まりの人生を過ごすことの価値が大きく下がる」という現象です。平成の時代にそのような価値観は育っていきました。それが、令和の時代には助長されます。 理由は世界中の仕事の多くがマックジョブ化(単純労働化)するからです。令和の時代には世の中の仕事の8割以上がマックジョブ化すると考えられます。そうなると未経験者でも簡単に仕事を見つけることができるようになり、加えて少子高齢化による人手不足で、いつでも仕事にありつける時代になります。その結果、いい学校に入って、いい会社に入るといった「お決まりの人生を過ごすことの価値が大きく下がる」というわけです。 引用:東洋経済ニュース 2019年4月3日 ─ YODOQの見方─────────────────────────── それぞれの記事は興味深いのですが、いずれも平成の続き、現実的に考えればそうなるのかな、といったものです。「みんなの生き方が平準化してきて」、しかし「政治的には不安定だ」といったところでしょうか。 夢がない、と思いました。 では、昭和の時代には、人々はどのような未来予測をしていたのでしょうか。 文部科学省による未来に実現する技術を予測する「科学技術予測調査」の第1回(1971年)では次のような技術があげられています。 ・カラー化したパネルディスプレー ・徴税義務が一本化される。 ・テレビ電話、テレックスなどの開発で在宅のまま買物ができる。 ・個人をほぼ完全に簡単に識別する医学的方法が開発 ・知能を増進させる方法、薬剤の開発 引用:45年前の「未来予想図」けっこう的中 昭和に描かれた未来予想図の世界へ「昭和ちびっこ未来画報 ぼくらの21世紀」 次は子供達が描いた未来です。 ・夜のないせかい 人工たいよう ・走れ、空中弾丸列車 ・岩をふきとばし 大地をくりぬく もぐらタンクの大かつやく!! ・地下10000メートルに挑戦!! 地底探検ロボット ・驚異の無人手術室 ・科学の夢 宇宙ビルディング ・チューブで繋がれたビル 引用:昭和に描かれた未来予想図の世界へ中 この頃の未来は夢があって、ハラハラドキドキしていました。 平成には、色々なことが解明されて、こんなものあったらいいな、がいつの間にか実現しました。今、子供達に未来図を描いてもらったらどんなものになるのか、少し怖いような、興味があります。 そして、特に前者の大人が考えた未来予測は、ほぼ実現されています。カラー化したパネルディスプレーなどは有機ELの登場で今や折れ曲がります。 技術の進歩は、その頃の想像をしのぐスピードであることは間違いないと思いますし、未来の進化のスピードは、今思っているそれよりはるかに早いものになっているでしょう。同時に、その裏返しとして起きる問題は、これまた想像がつかないものになっているでしょう。シンギュラリティのように既に予測される事態もあります。 さて令和はいったいどのような時代になるのでしょうか? 時代の節目です。少し考えてみてはいかがでしょうか。

元号「令和」へ

政府は4月1日、新元号を「令和」にすると発表。新元号・令和の出典は、現存する日本最古の古典「万葉集」から引用。安倍首相は、新元号が令和に決定した経緯について「梅の花のように、ひとりひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいという願いをこめ、令和に決定した」と話した。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/01/news079.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 多くの話題をさらっている新元号「令和」だが、システム会社にとってこの一カ月は和暦を使用したシステムの改修に追われることになる。 昭和から平成に元号が変わったときはどうだったのか調べてみたが、当時はスマートフォンもインターネットも存在しない時代だったため、ある程度影響範囲と作業量は予想可能だった。しかし、今回はスマートフォンを含めコンピュータ端末が爆発的に普及し、インターネットが社会インフラ化しているため、前回の改元とは比べものにならない。それも一カ月以内という短い期間で対応しなくてはいけないということで弊社でも苦心している。 しかし、今回は逆に一カ月も期間があると見ることもできる。 今回は生前退位という異例の元号変更で、一カ月の猶予が用意された。次回以降は天皇崩御によって急に元号が変わるという事態も大いに考えられる。 今回の元号対応の際に、次回以降を考慮しておかなければ、痛い目を見ることになるだろう。 参考:https://www.valtes.co.jp/qbookplus/1407

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