トレンドウォッチ

viewpoint

ゲーム障害は病気。WHOによる認定

世界保健機構(WHO)は5/25に行われた第72回世界保健総会にて、ゲーム障害を新たに病気として認定した。 具体的には、ゲームをする頻度や長さ、始めたりやめたりするタイミングなどをみずからコントロールすることができず、健康を損なうなどの影響が出ているにもかかわらず、ゲームを続けてしまう状態を指しています。こうした現象が、原則、少なくとも1年以上続き、家族関係や社会的な生活に影響を及ぼしている状態を「ゲーム障害」として障害のひとつに位置づけました。 引用:NHKニュースWeb 5/26 国際疾病分類の第11回改訂版(ICD11)に加えられることで、医師の診断結果としてカルテに記載される。また、厚生労働省の統計情報に分類項目として加えられるため、データが蓄積して研究が進むことが期待される。 参考:厚生労働省 報道発表資料 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 今回のICDの変更では性同一性障害の扱いも変更されている。これまで「精神疾患」の一部として扱われていたものが、「性の健康に関連する状態」の「性別不合」となる。 ICDの変更は1900年から約10年間隔で行われてきているが、近年は更新間隔が広くなってきている。 ・・・ ICD8  1965 ICD9  1975 ICD10 1990 ICD11 2019 参考:厚生労働省 資料 世界と日本におけるICDの動向(PDFファイル) 全ての疾患を網羅し、重複がないように分類したICDはその時代の世界の国々が疾患をどのように捉え、対応しようとしているかをよく表している。 今回の改定では新しい病原菌の発見などによる更新ではなく、文化が作り出す疾患(ゲーム障害)や疾患をとらえる文化(性別不合)など文化と疾患の関係が印象的だ。 「ゲーム」という言葉は本来「勝敗を決めるもの」の意味で、球技などのスポーツ、チェスや将棋などのボードゲームなど広範囲を示すが、ICD11ではゲームは「デジタルゲーム、ビデオゲーム」を指すとされている。単に言葉の使われ方だけでも、デジタルゲームの文化に対する存在感、影響の大きさが見てとれる。

令和時代、人は「死」を意識しないようになる

ロケット級の進歩を遂げつつある医療。iPS細胞を利用して臓器をつくり出す再生医療や、AI医師の登場だけではなく、診断、手術、創薬、医療機器、救命救急、予防……。 このまま医学が完成していけば、死の脅威をもたらす病気はほとんどすべて姿を消し病気では人が死なない「不死時代」が到来すると、医学博士の奥真也氏は著書『Die革命――医療完成時代の生き方』で述べている。いずれ訪れる「不死時代」とはどのような未来なのだろうか。 ・がんについて 人類にとって最大の病魔の1つと言われているがんも例外ではありません。胃がんや大腸がんは、不治の病のリストから消えつつあります。乳がんや肺がんもそうです。がんの克服は確実に進んでいます。 ・エイズについて 1981年に世界で初めて発見されたといわれるエイズは、当初は手の施しようがなく、絶望的な病気と思われていました。しかし、2000年を過ぎたあたりからHIVウイルスの働きを阻害するさまざまな薬が実用化されはじめ、現在では生命を奪う病気ではなくなっています。 ・その上で、誰もが「多病息災」で生きていく 病気の9割は治りません。医療の立場から言えば、必ずしも病気は治らなくてもかまわないのです。「たいていの病気は治癒しない」とし、「治癒する必要はない」というのが医師の感覚です。 つまり、1つだけではなく、さまざまな病的な状態を持ちつつ、これらがどれも生命を脅かすことなく、生命との間に均衡を保っている状態。どの病気も、宿主である人間を殺してしまうところにまでは到達しないということです。 引用:東洋経済オンライン 2019/5/19 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 医療の進化について少し調べてみました。「医療 進化」で検索し上から目についたものをあげてみると。 □「ここまで進化した医療の最先端~再生医療がもたらしたもの~」 心不全の現在の治療法としては、薬物療法やペースメーカによる治療が行われています。 しかし、こうした治療では効果が出ない患者さん、さらに、心不全が重症化してしまった場合は、補助人工心臓を埋め込む手術や心臓移植が必要になります。 「iPS細胞」を用いた心筋治療(臨床には至っていない) 心筋細胞を作る技術の開発が進められており、自動的に大量の心筋細胞をつくる装置の開発や、大阪大学では、ヒトの血液から心臓の筋肉を作ることにも成功しています。 実際の心不全治療に心筋細胞シートが用いられる日も近いと考えています。 □ICチップを飲み、体内情報発信 飲み込んだICチップが、白血球数、血糖値、中性脂肪数などなどをリアルタイムで測定していきます。 調子が悪いといって来院した患者さんに、ちょっとこれ飲んで下さいといった診察も近いのではないでしょうか。  □自分ががん患者になったことで実感した、医療の驚くべき進化 医者が体験した「治る治療」 ・ステージがⅢ期のbでも、決してあわてて入院する必要はなくなっています。 ・早期発見の次元が変わった。ほんのわずかな兆候も見逃さない。 ・放射線治療だけで、がん病巣は、「100パーセント消えます」と医師ははっきり告げます。 ・放射線治療をするのに、2週間かけて設計をする。 三次元でシミュレーションした上で、最も効果的な方法をシステムに設定し、治療はオートマティックに行っていく。 というように、医療は進化して、誰もが「多病息災」で生きていく世界に近づいているようなのですが、それはつまり高齢化がますます進み、あまり元気じゃない人が長く生きていく未来が予見できるということにもなります。 それはそれですばらしいことなのですが、もちろん、そういった未来に対する警鐘もあります。 世界の平均余命(男女計)は1950年から2015年の間に、51歳から71歳に約20年も延びました。これが2050年までにさらに7歳近く延びて78歳近くになると予想されています。日本では2050年までに83.3歳から88.1歳に延びると予想されています。 さて、その記事の中で最後に書いてあった文章を紹介して結びたいと思います。 急激な人口変動に対してさまざまな警鐘が鳴らされているが、国民の間にもうひとつ危機感が感じられない。それがもっとも大きな問題かもしれない。 参考:「ここまで進化した医療の最先端~再生医療がもたらしたもの~」    ICチップを飲み、体内情報発信    自分ががん患者になったことで実感した、医療の驚くべき進化 医者が体験した「治る治療」

ソニー、次世代ゲームコンソールは演算性能向上と専用SSDで“イマーシブ”追求

ソニーは5月21日、2019年度の経営方針説明会を開催し、’18年に公表した中期経営計画やコンテンツIP(intellectual property(インテレクチュアルプロパティ))強化の進捗を、吉田憲一郎社長兼CEOが説明。 ソニーが目指す「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」への取り組みについて紹介した。 2018年度の過去最高益の原動力となったゲーム事業(G&NS事業)については、PlayStation Network(PSN)が成長。G&NS事業の売上高は2兆3,109億円、営業利益3,111億円となり、売上の6割以上がPSNとなった。 IPの強化については、Sony/ATVやEMIの取得による世界最大の音楽出版社となったことや、ゲーム・音楽・映画分野でのヒット創出を説明。ソニーブランドのエレクトロニクス「ブランデッドハードウェア」については、約900億円のキャッシュフローを創出した。CMOSやセンシング領域では、イメージセンサーのナンバーワンポジション堅持や、ToFセンサーのスマホ向け納入や車載センサーの採用拡大などを実現した。 2019年度以降の展開も、G&NS事業から説明。PlayStation 4の累計出荷台数が9,680万台を超え、「今年度中に累計1億台というマイルストーンに到達する」と語り、Immersive(没入感)とSeamless(いつでもどこでも)をキーワードに強化していくとの事。 引用:<AV Watch impress> https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1185604.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 具体的にソニーの好調な事業の今後の取り組みを深掘りしてみました。 ゲーム事業ではPS4の次世代機における描画性能の高さによる、圧倒的な動きの滑らかさを実現するそうです。 この次世代機は演算性能の向上と超高速広帯域の専用SSDを組み合わせ、圧倒的な描画スピードが創出する“イマーシブ”を追求したものとのこと。 現行機の「PS4 Pro」と次世代ゲーム機の性能を開発環境で比較したデモ映像では、現行機が約8秒掛かっていた読込処理がわずか0.8秒で完了して いたようです。 この専用SSDの登場により、時間を稼ぐために意図的に設けられたゲームの最初のロゴ表示や選択画面、詳細に作られたマルチプレイのロビーでの ロード画面など、今は当たり前に待たされている慣習がなくなる可能性もあるとのことです。 さらに、PS4のリモートプレイ機能(スマートフォンなどでPS4のゲームプレイが可能)により、スマートフォンなどでもゲームが楽しめる事が紹介されていて「一番身近なストリーミングサーバーが手元にある」と説明。 「1億台のストリーミングサーバー」が身近にあることを訴求するとともに、リモートプレイは、Xperia以外のAndroidにも広げていくようです。 また、ゲームおよびコンテンツストリーミングサービスのクラウドプラットフォームとAI(人工知能)技術で、米Microsoftと提携しました。 今後はストリーミングサービスと据え置きの次世代ゲーム機に並行して取り組むそうです。 コンピューティング、ストリーミング、クラウド、5Gなどの最新技術でプレイステーションのユーザー体験を進化させ続けるとのこと。 その他業績が好調な半導体事業では、スマートフォン向けCMOSセンサーの多眼化、大判化を生かした需要拡大に対応。 スマートフォン向けToFセンサーの需要拡大も見込み、長期的成長に向けては車載用センサーへのエッジAIの取り組みにも着手し、CMOSイメージセンサー自体をインテリジェント化していくとのことで半導体事業もさらなる成長が期待できそうです。 最後にまとめというか個人的な見解ですが、次世代PS、SONYのCMOSセンサー、VR技術などがコラボして、身体を使った本当のeスポーツができるようになる日が来るのも近いかと思います。 参考:<ITmedia News> https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1905/21/news098.html

ペダルの踏み間違いを防ぐために

4月19日午後0時25分ごろ、東京・池袋で旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元委員長(87)の運転する車が暴走し、母子2人が死亡、10人が重軽傷。このとき、車が時速90キロ台後半まで急加速していたことが捜査関係者への取材で明らかになった。元院長は「アクセルが戻らなかった。ブレーキを踏んでも利かなかった。」と説明したそうだが、メーカー立ち会いによる検査の結果、アクセルやブレーキには異常がなかったことがわかった。警視庁は運転ミスとの見方を強め、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで捜査している。元院長は事故当時両足を痛めて通院中で、医師からは運転を控えるように言われていた。 引用:https://www.asahi.com/articles/ASM5K3T42M5KUTIL010.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 最近このような高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いと思われる交通事故が多発している。 https://www.asahi.com/articles/ASM5H4QFNM5HUDCB00D.html https://www.asahi.com/articles/ASM4P4VQSM4PPIHB006.html これらの事件も踏まえて、ネット上では高齢者に運転させるのは危険だ!という声が多く見られた。 そもそも、なぜ高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いの事故が起きやすいのかだが、これは踏み間違いに気づくのが遅いことが要因として考えられている。 また、ある記事では「若年者に比べて股関節が硬くなる」「足元の感覚が鈍くなる」ということが原因として挙げられている。 例えば、合流時やバック時の後方確認をするときや料金所や精算機で窓から手を伸ばすときに上半身をひねらないといけない場合がある。このとき、若い人なら足が身体についていくことなく、ブレーキペダルに残ったままになる。しかし、股関節が硬くなると、上半身を右に曲げたとき、足も一緒に右方向に移動してしまう傾向がある。そしてさらに、足元の感覚が鈍くなっていると、頭の中ではブレーキペダルと思っていたのに、実際はアクセルぺダルを踏んでいた…ということが起こってしまうとのこと。 参考:https://www.fnn.jp/posts/00046124HDK しかし、実はペダルの踏み間違いによる事故は過去10年で見ると10~20代が最多となっている。 原因としては、単純に運転に不慣れで、踏み間違えたときにパニックになってしまい、とっさに切り替えることができなくて事故を引き起こしてしまうと記事では述べられている。 参考:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190518-00000003-kobenext-soci では、ペダルの踏み間違いを防ぐためにはどうすればいいか。 以下の記事ではペダルの踏み間違いを防ぐために意識しておくこととして、「運転中の姿勢に気を付ける」「クリープ現象を利用する」の2つが挙げられている。 また、踏み間違い防止のための道具(「ペダル見張り番」など)を活用したり、踏み間違い防止システムが搭載されている車に乗ることも有効な手段として紹介されている。 参考:https://carnext.jp/magazine/article/stepping_mistake_prevention/

米の視線はすでに「6G」 5Gで劣勢、対中巻き返しへ

高速通信を可能にする第5世代(5G)移動通信システムの商用サービスが米国や韓国で始まった。本格的な通信網整備はこれからだが、通信機器市場では中国の華為技術(ファーウェイ)が優勢で、米企業の影は薄い。トランプ米政権は安全保障リスクを理由に、中国製を自国や友好国から締め出す構えだ。一方、トランプ米大統領は早くも第6世代(6G)に言及。6Gを見据えた研究も促し、5Gから一足飛びで次世代戦略に踏み出す動きもみせている。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/16/news063.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── トランプ政権のみならず世界各地で第6世代の研究開発は進められている。日本も例外ではなく、特にNTTが100Gbpsの無線伝送を成功させている。5Gが20Gbpsのデータ通信と言われているため、その5倍である。6Gでは1Tbps以上のデータ伝送が求められるようだ。4G、5G、6Gと成長していくことにより、スポーツなどのリアルタイムでの映像配信にさらに臨場感が増したり、医療面では、医者と患者が離れていても画面を通して手術ができるようになる。またテレビ会議システムなどの向上により、離れていてもまるでそこにいるかのように遅延なくコミュニケーションがとれるようになる。高速通信により、私たちの生活がより便利になっていくことが予想される。今後も注目していきたい技術の一つだ。 参考:5Gの次、6G現る!――NTTが実現した2つの100Gbps無線技術 参考:通信4社に5Gがついに割り当て、さらに6Gへと進んだら世界はどう変わるのか?

新しいEdgeのIEモード

米Microsoftは5月6日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2019」でChromiumベースのEdgeブラウザの新機能を幾つか紹介した。 「Internet Explorerモード」は、重要なオンプレミスサービスをまだEdgeに移行できていない企業ユーザーのために、Edgeで完全なInternet Explorer(IE) 11互換性を実現する。 IEから移行できていない企業ユーザーは現在、社内サービスはIEで、社外ネットワークのWeb閲覧はEdgeで行っているが、これがEdgeのみで済むようになる。 また、MozillaがFirefoxにバージョン65で追加したようなトラッキング防止機能が追加される。 「Collections」は、文字通り情報を集める機能。欲しいカメラや次に旅行したい場所の情報などをWebから集めてまとめ、メールしたりWordやExcelにエクスポートしたりできる。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/07/news050.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 2019年3月現在のブラウザシェアランキングは1位がChromeの72.0(32.89%)だが、IEが2位で14.05%、edgeは7位で5.17%とEdgeはIEの半分くらいの割合だ。 Edgeがリリースされて3年が経過するが、なぜいまだにInternetExplorerのシェアの方が上なのだろうか、調べてみた。 ひとつはOSの普及。XPや7が主流だった時代が長く、当時のシェアもIEが1番多かったので、規定ブラウザであるIEに使い慣れているユーザーが多く、現在も使い続けているのではないだろうか。 もう一つは企業で使用しているサービスやシステムがedgeに追いつけていないこと。その多くはEdgeだけでなくChromeなどでも動かないものが多く、IEでないとだめなサービスだ。それを別のブラウザで互換性を持つようにならないのは、単に慣れてしまって移行する機会がないのと、サービス自体が古く移行できないことが多いからだ。 互換性を持たせることで、IEのシェアは下がってくるのかもしれないが、それでも一定数は残るだろうと言われている。なぜなら、規定ブラウザがIEであり使い慣れているからという理由で、機能が明らかに便利で処理も速いChromeやFirefoxに乗り換えなかったユーザーがこれだけ残っているからだ。 IEが消えるのはサポートが終了し、本当に移行せざるを得ないときになるのではないだろうか。 参考:MSのブラウザー「Edge」が刷新されても、かくして「IE」は生き残る https://wired.jp/2018/12/12/microsoft-edge-browser-chromium-internet-explorer/ 参考:WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界) https://webrage.jp/techblog/pc_browser_share/

年金受給70歳超に繰り下げも…「何歳から受給したい?」視聴者の本音は…

年金受給70歳超に繰り下げも…「何歳から受給したい?」視聴者の本音は… TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月24日(水)の放送では、公的年金の受給開始年齢を70歳以上に繰り下げることなどを検討しているニュースについて、意見を交わしました。 財務省は4月23日(火)、財政制度等審議会分科会で、社会保障改革について議論。現行では60~70歳までとなっている公的年金の受給開始年齢について、受給者が希望すれば、70歳以上に繰り下げられるよう、制度改革することを求めました。 番組では、視聴者に「年金を何歳から受給したいですか?」というテーマで、生投票を実施しました。結果は以下の通りです。 ◆年金を何歳から受給したいですか? 60歳・・・1,494票 65歳・・・894票 70歳・・・159票 75歳以上・・・72票 引用:https://article.auone.jp/detail/1/2/2/171_2_r_20190508_1557267082425172 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 日本人の健康寿命は男性72歳。元気で趣味の活動や友人との付き合いが多い60代が最もお金がかかり、70代以降は生活費は大きく減っていく。 「元気なうちに繰り上げ受給し、人生を豊かにするために年金を使うのはひとつの卓見」なのである。 健康寿命の72歳までの年金総額を比べると、60歳受給の約1577万円(12年分)に対して70歳受給を選んだ場合は約532万円(2年分)で約1000万円の差がある。 年金総額は男性の平均寿命(81歳)でほぼ“トントン”になり、それ以降は70歳受給が逆転するが、元気な60代で年金を我慢し、体の自由がきかなくなる80代から多くの年金をもらうことが賢い選択と言えるだろうか。 今年から始まる「令和の年金改革」では、支給開始年齢を65歳から70歳、さらに75歳へと引き上げていく方向性が打ち出される可能性が強い。 年金の受給開始年齢を70歳に設定した場合、なんらかの方法で退職後の収入を確保できなければ生活は厳しくなるだろう。十分な蓄えがあったり、再就職が叶ったり、土地や建物を保有していてそこからの家賃収入が確保できる等の収入の見込みがあるなら、年金受給を先送りしても十分生活できるだろうが、皆がみなそのような恵まれた環境にいるわけではないだろう。年金だけで生活しなければいけない人も一定数はいると思われるので、人生を豊かにするためだけではなく、現実に生活していくためにも年金の繰り下げ受給は意味を持っている。 今回のアンケートで、年金受給希望年齢を60歳としている回答が一番多いのも、そのような背景が考えられる。 参考:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190513-00000004-moneypost-bus_all

「大変混雑しております」……東京五輪チケット抽選予約スタート、つな がりづらい状態に

東京五輪オリンピックのチケット販売サイトでは、WEB上で「サイトが大変混雑しています」と書かれたページが表示され、「販売サイトに順番にご案内しております」というページとともに、待ち時間と待ち人数が表示されており、数分ほど待てば購入できるページに遷移が出来る。 WEBなのに順番待ちというシステムが導入されており、話題となっている。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/09/news063.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── チケットの販売サイトといった販売開始時に急激にアクセスが増えるサイトは、同じ席を同時に購入するといった様々なトラブルが起きやすいものになっており、人気サイトになればなるほど、そのアクセス規模も自然と増えていってしまう。 そのようなサイトは事前にトラブルを回避する為にも、同時購入処理が出来る人数を常に20~30人にするといった今回のようなシステムを導入すると、事前にリスク回避につながる為、導入を一考する価値があると思う。 実店舗の来店予約での順番待ちや、順番が近づくと携帯電話に呼び出し電話が入るなどの実店舗と連動したシステムもさまざまある。今回のチケット販売サイトでの順番待ちはサイトへの入場後にも、チケット購入ページ内でも再度の順番待ちも設定されており、同時処理によるトラブル防止に努めているようだ。

クレジットカード情報、闇市場で売買

サイバー空間に流出したクレジットカード情報が「商品」として流通し、ネット通販の不正購入などに悪用されている。国や発行会社、利用限度額などに応じた値を付けて売買する闇市場があり、世界中の企業や個人から盗み出された情報が供給されている。 これらの情報はペイペイの「100億円還元キャンペーン」開始に乗じて大量に使われたようで、これらの1件あたりの金額は10~60米ドル程度だそうだ。 クレジットカード情報を集める手口はサイトのクラッキングだけでなく、大手企業を装ったメールによりサイトに引き込み情報を入力させたり、大手サイト自体を改ざんする方法で入力させるなりの手法が用いられている。 引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43740260V10C19A4TJQ000/(日本経済新聞) ─ YODOQの見方─────────────────────────── 2017年に個人情報保護法(正式名称:個人情報の保護に関する法律)が約10年ぶりに改正され、ますます個人情報に関する取扱いが厳格化されています。 そのなかで携帯電話番号から住所、氏名を調べることが容易にできることをご存知でしょうか。 弁護士であれば弁護士法23条の2に基づく、弁護士会照会制度で情報開示を求める権限が与えられているのです。 それ以外にも探偵事務所や興信所ではデータ調査という名目で、携帯番号から氏名住所を割り出す調査がサービスとして多く出されています。これらの背後には「データ屋」と呼ばれる情報販売業者がおり、そこから個人情報を入手し転売しているというわけです。これらの情報は携帯会社の社員と結託して入手したり、ニュースにもなっている個人情報流出事故により流出した情報を不正に入手したものであったりします。 情報販売業者が扱う情報は単に氏名、住所だけではく、生年月日、銀行口座、勤務先、サラ金での借り入れの情報など多岐にわたります。 気軽に教えてしまう携帯電話番号ですが、恐喝や脅迫に使われるケースもあり、教える相手には十分注意する必要があります。

AIの活用とテクノフィクス

フェイスブックのAIにも「認知バイアス」による偏見が潜んでいた(wired) Facebookが開発中の新型ビデオチャット端末では、話している人を自動的に認識してズームインする機能を実装している。このカメラのプロトタイプをテストしていたとき、本来は話者として認識されるべき黒人女性が無視された事が明らかになった。 AIが学習する際のインプットにした写真のうち、女性や黒人が少なかったために起こったとのこと。学習素材を見直すことでこの問題は解決できたという。 このようにAIの振る舞いは予期せぬ認知バイアスを含んでいることがある。 また、Facebookではフェイクニュースの発見のためボランティアを募り、人の手による判定を盛り込む工夫を検討しているが、ボランティアユーザーの構成内容によっては偏った結果を生む可能性も否定できない。 ─ YODOQの見方─────────────────────────── テクノロジーでの対応に限界が見えたとき、どのような選択が考え得るか?まずは、著名な投資家によるテクノロジー批判を紹介したいと思います。 ジョージ ソロス 参考:グーグルとフェイスブックは「極悪だ」 投資家ソロス氏(朝日新聞) (Google、Facebookに対して)「人々がどう考え、どう行動するかについて、本人に気づかせずに影響を与えている。極悪だ」 イーロン マスク イーロン・マスクが地球の未来について語った12のこと(ビジネスインサイダー) AIは、個人レベルにとどまらず、文明レベルで危険なもの。だからこそ、安全性を入念に研究することが必要だ。 彼らはテクノロジーを批判しながらも、アナログな過去に回帰するのではなく、ルールを整備したり、より進んだテクノロジーによって解決する方法(テクノフィクス)を選択し、投資を行っているようです。 「テクノフィクス」の極端な事例には以下のようなものがあります。 恐るべき 地球工学の実態(ourworld) 地球温暖化に対して、火山噴火を疑似的に発生させて太陽光を遮る技術が検討されています。 この計画では、地球全体の気温を下げる効果は見込めるが、二酸化炭素排出の削減努力が不要と判断されて、大気中の二酸化炭素量はむしろ増加します。 これにより海水の酸性化などの他の問題が発生し、生態系にどのような影響を及ぼすかは未知数の部分も多いようです。 計画の推進には巨額の投資が必要ですが、二酸化炭素排出量を減らす事に比べればコストがかからないそうです。 経済的に合理的という理由でテクノロジー利用を推し進めることは、政治哲学の問題に結びつきます。 すなわち、「一部の大金持ち(投資家)や国家の意思で、世の大多数の人々の生活に後戻りできない変化を強いることは許されるのか?」という問いにつながります。 ここまで極端な例ではないにせよ、AIの活用でも「より進んだテクノロジーによる解決」を求めることに同様の問題が潜んでいるのではないかと感じました。

「令(うるわ)しく平和築いていく」 新元号「考案者」中西進氏に聞く

新元号「令和」の考案者とされる中西進・大阪女子大名誉教授は4月30日までに日本経済新聞のインタビューに応じ、「令」を「うるわしい」と読んだうえで「令(うるわ)しく平和を築いていこうという合言葉だ」と述べた。 新元号は万葉集の巻五、大宰府での梅花の宴の歌32首の序文から採られた。初めて国書から採用された、いやルーツは漢籍だと議論が巻き起こっている。 引用:「令(うるわ)しく平和築いていく」 新元号「考案者」中西進氏に聞く ─ YODOQの見方─────────────────────────── 元号が発表されたときに出典がなにで、どういう意味なのかという憶測や知識がインターネットに飛び交いました。また、退位・即位の式典に対しても、古典を引用して意味を説明する人もいました。 これらに対して、教養があるとこういう楽しみ方ができるのだ、知識があればいろいろな側面から楽しめるのだという感想も見られました。 「教養」と聞くと「いろいろな知識を知っていること」をイメージする人も多いと思いますが、知識だけでなく考え方や自分の意見も含めたものが本来の教養と言えます。 参考:第2章 新しい時代に求められる教養とは何か 英語では「リベラルアーツ」と言い、“自分を知り、自分の意見を構築する教育”として認識されています。自分の意見を言わないことは貢献できていないとみなされ、自分の意見を言うことが重要視されます。知識を得た上で、自分ならどう考えるか、自分で問いを立て答えを考えていき、自分の意見を形作っていくことが、リベラルアーツ、教養です。 参考:子どもの頃から身につけさせたい!世界へ飛び出すための“見えない教養” 新聞やニュースで耳にする内容を、詳しく調べたり、違う面から考え直したり、自分だったらどう考えるかという、もう一歩進んで考えることで、教養を身に着けていけるのではないでしょうか。

45歳、バンドエイドを手にして私は今、涙をこらえている

「45歳、バンドエイドを手にして私は今、涙をこらえている」Twitterに投稿された画像にハッとする。 何気なくつけているバンドエイドはなぜ肌色なのだろう? その肌色は、本当の色だろうか。 私たちは普段、何の疑いもなく「肌色」のバンドエイドをつけている。怪我を目立たせずに保護する。だからあの色をしているのだろう。 その「当たり前」は、本当に正しいのだろうか? サンフランシスコに住むドミニク・アポロン(@ApollonTweets)さんの何気ないツイートはあまりに示唆的だ。 「45年間生きてきて初めて知った。自分の肌と同じ色のバンドエイドを着ける気持ちを。今、私は必死に涙をこらえている」 彼は1ヶ月前にオンラインストアで購入した「自分の肌と同じ色のバンドエイド」をつけた瞬間、初めて「当たり前」を知った。 日常に潜む差別、帰属意識、尊厳……あまりに多くの要素をとりいれた上記のツイートは見る人をハッとさせた。瞬く間に拡散され、8万7000リツイート、49万いいねがつくほど注目を集めた。 ドミニクさんは「自分の肌色と同じバンドエイド」が販売されていることは知っていたが、これまで購入したことはなかったという。彼は続けてツイートした。 「自分の肌にしっくりと合うバンドエイドを見た時、こんなにも複雑な情動が湧いてくるとは思わなかった。幼少期から1000回以上繰り返してきた何気ない普通の行動で、無意識のうちに黒人コンプレックスを抑えてきたのかもしれない」 「複雑な情動とは、おそらく帰属意識に近い。大切にされているような感覚だ。幼少期の自分はもちろん、何百万もの黒人の子どもたちは、自分の肌色ではないバンドエイドをつける度に、きっと哀しみを覚えていたのだろう。自分たちの肌色は、今なお歓迎されないカウントされない存在なのだと」 ハフポストUS版が報じているように、各肌色に合わせたバンドエイドは開発されて久しい。Amazonでも購入できる。しかし、まだ既存のそれよりも高価で、薬局やコンビニで当たり前に買うことは難しい。 ドミニクさんは大きな反響を受け、このように綴った。 「このバンドエイドが職場、病院、診療所に置かれるべきだと思う。白人至上主義はとても根深い。こうした日常の些細なところに潜んでいる。それがなくなることを祈っています」 引用:BuzzFeedNews 2019/04/23 ─ YODOQの見方─────────────────────────── では、絆創膏には現在何色があって、どんな商品があるのでしょうか。 僕が調べてみたところ、結局、前述のハフポストUS版に載っていたものだけしか見つけることができませんでした。 その記事によれば、tru-Colourという商品で、3種類のブラウンの絆創膏が販売されています。2013年、マイゼンハイマーという人(白人)が、自分の息子であるkai君(黒人おそらく養子)に肌色のバンドエイドを貼ったとき、非常に悲しい思いをした。そして黒人の肌の色にあった絆創膏を作ろうと思い立ち、2015年、tru-Colourを設立したとありました。 冒頭記事のバンドエイドは正確にはBandAidではなく、tru-Colourの絆創膏だったということです。 2015年といえばつい最近です。つまり、それまで誰も肌色の絆創膏しかないことに問題意識を持たなかった。そして、現在も、少なくともネットで普通に検索して見つけられるほどには広がることはなかった、ということでしょう。 私達が普通に使う肌色の絆創膏しかないことで、黒人を差別しているかもしれないということすら、自由民権運動から50年以上たっても、誰も想像できなかったのだと思いました。そして、もちろん自分も何も感じていませんでした。 以前ある記事で、私達人間の人種間のDNAの違いというのは、ほとんどあるかないかといった、ほんのわずかなものだということを知りました。恐らく、違う生物から見たらみんな一緒に見えるのではないでしょうか。 最後に、この記事をまとめているときに、シンディローパーのTrue Colorsという素敵な曲を思い出しました。詩の内容は「本来のあなたの色」という意味なのですが、肌の色も含めた多様性も詩に込めたと、その昔聞いたこともあります。そして、今、この曲はLGBT擁護のテーマにもなっているそうです。一度聞いてみてはいかがでしょうか。 参考:ハフポストUS版 2015/7/10    tru-Colour HP    シンディローパーのTrue Colors

お問い合わせ

CONTACT

業務システムに関するお困りごと、WEBサイトの制作など、
まずはお気軽にお問い合わせください。

会員サイト
CONTACT
06-6305-2278
採用サイトはこちらRECRUIT