中国「自動運転シティー」の輸出
これまで「自動運転」といえば、車に取り付けられたセンサーやカメラが歩行者や障害物を感知し、車みずからが安全な運転を判断する「自律型」が主流でした。一方、自動運転シティーは「インフラ協調型」と呼ばれます。信号・街灯・建物など、街じゅうのインフラにセンサーが取り付けられ、歩行者の位置や路面状況などの情報を車に送信。車と街が一体となって、安全を守る構想です。 引用:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4125/ ─ YODOQの見方─────────────────────────── この状況を、こと日本について考えてみます。 元々日本は輸出で高度経済成長を築いてきました。当時(1960~70初頭)世界の工場と呼ばれ、それは、技術が高いことはもちろんですが、当時の日本は途上国の位置づけで人件費が安く、現代におけるアジアの役割を、当時担ってきたと言えるでしょう。 ところが、アジア各国の技術力が高まり、日本の人件費も欧米並みになり、物作りそのものでは太刀打ちできなくなってきました。 そこで、運用、技術、ノウハウをパッケージとして販売するにいたった。と言えるのではないでしょうか。 さて、先ほど、壮大な「パッケージ型インフラ輸出」についてふれましたが、もう少し身近なわれわれにもピンときそうな、「ノウハウ」の輸出も行われています。 三菱商事は、ミャンマーのヤンゴンに日本式の医療を提供する総合病院を建設していますし、豊田通商とセコムはインド南部のベンガルールというところに、同じく総合病院を建設しています。売りは、日本式看護、「カイゼン」を導入した運営の効率化(待ち時間の短縮など)だそうです。 また、日本流「おもてなしの輸出」も行われています。 石川県和倉温泉の「加賀屋」は、台北の北投温泉に「日勝生 加賀屋」をオープンしていいます。台湾式にアレンジするのではなく、まるごと日本仕様を輸出しているとのことです。 最後に、では私たちになにができるか、ということを考えてみました。 システム、特に業務システムとは、当然それだけでは価値はなく、運用と同期がとれて初めてその価値を持ちます。 私たちは、これまで数多くの業種、業務、企業様に向けたシステムを作ってきました。それらはもちろんお客様の業務の一部として使われています。私たちは要件定義を通し、アフターフォローを通し、「運用を含めたパッケージ」というノウハウを蓄積してきています。 そのノウハウを私たちの「売り」としていけたら、と思います。

