トレンドウォッチ

viewpoint

レジ袋有料化スタート、外食産業はバイオマスで 無料多く

レジ袋の有料化が1日、コンビニやスーパーなど全国の小売店でスタートした。 持ち手のあるプラスチック製の買い物袋は原則、有料化が義務づけられる。生活用品店、衣料品店、家具店、玩具店など、あらゆる小売り事業者に影響は及ぶ。 レジ袋の料金は店側が決めるが、スーパーで総菜や生鮮食品を入れるための持ち手のない袋や、紙袋、布袋、植物由来のバイオマス素材の配合率が25%以上の袋などは対象外で、引き続き客に無料提供できる。大部分のコンビニで一斉に有料化されるほか、デパートやホームセンターなどでも1枚数円程度で販売する。ただ、外食産業では衛生面に配慮し、バイオマス素材の袋にして無料で提供する店も多い。 有料化の背景にあるのは、プラスチックごみ(廃プラ)による世界的な海洋汚染だ。国民生活に身近なレジ袋の削減を図り、環境問題の改善に向けて社会的な機運を高める狙いがある 引用:読売新聞オンライン ─ YODOQの見方─────────────────────────── この聞きなれないバイオマスとはなんなのか、結局マイバッグを持つことで環境が良くなるのか疑問だったので調べました。環境問題のなかでも地球温暖化に焦点をあてた考えです。 まず、バイオマスとは、 「動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源(石油などの化石燃料を除く)」のことです。主に木材、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸・ふん尿、プランクトンなどを指します。化石燃料と違い、バイオマスは太陽エネルギーを使って水と二酸化炭素から生物が生成するものなので、持続的に再生可能な資源であることが大きな特徴です。 引用:バイオマスってなに? 地球温暖化は今のところ二酸化炭素の排出量が問題視されていますが、バイオマスを生成する際にも二酸化炭素は排出されています。そして、普通のプラスチック袋と25%バイオマスの入った袋を焼却する際の二酸化炭素の排出量は、ほぼ変わらないそうです。また、アメリカなどはごみを焼却するのではなく埋め立てるのが主流となってますが、プラスチックは埋め立てには適しておらず、分解されるまでに400年かかり、溶けだすことで環境汚染にも繋がるとされています。 バイオマスが25%しか含まれていないプラスチック袋もおそらく分解されないと見なされているため、現状では焼却、埋め立てともに普通のプラスチック袋とかわりありません。ここまでみてバイオマスの良さは再利用された資源であるという点しか見つけられず、二酸化炭素排出量を減らして地球温暖化を遅らせていくということには貢献できないと思いました。 私ができることとしては、ごみのポイ捨てをしないのはもちろん、しっかり分別して廃棄することなのではないかと思います。ですが、分別しても環境問題に貢献しているかというと少し誤解がありました。 日本のプラスチックのリサイクル率は84%と発表されていますが、リサイクルには、「ケミカルリサイクル」「マテリアルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3つが存在し、プラスチック循環利用協会によると、2018年の日本のリサイクル率は84%で、内訳はケミカルリサイクル4%、マテリアルリサイクル23%。マテリアルリサイクルのうち15%は中国に輸出されてからリサイクルされており(現在は中国政府がごみ輸入を完全禁止したため輸出停止)、国内でモノからモノへと生まれ変わるマテリアルリサイクルは全体の8%ほどだった。残りの56%は「サーマルリサイクル」、つまりごみ発電である。マテリアルリサイクルであれば、ごみとして燃やすよりも、温室効果ガスの排出を減らせますが、先述したように、プラスチックを燃やすと二酸化炭素が排出され地球温暖化に繋がる。 引用:「リサイクル」の落とし穴 プラスチックを拒否する理由 結果として環境問題を理由としてプラスチック袋の有料化を実施していくのは、環境問題を意識するきっかけの一つになるという点ではよいものの、直接的な環境問題解決に向けたインパクトはあまりないのでは・・・?と思いました。 焼却するにしてもリサイクルするにしてもなるべくごみを出さないようにすることが一番重要としつつ、今コロナで使い捨てのものを利用する機会が増えていてごみを出さないようにすることは難しいため、個々の消費者というよりは、各企業がパッケージや、販売スタイルを見直していく必要があるのではないかと思いました。 ちなみに、ポイ捨てなどによる海洋プラごみがとても深刻化しているとのニュースは聞いていましたが、それは遠い海のどこかで・・ぐらいに思っていました。しかし、そういったごみがやがてマイクロプラスチックという小さな粒子になることで、海洋深層水といった飲料水やマイクロプラスチックを摂取した魚などを食べることで、私たちは知らず知らずのうちにクレジットカード分ぐらいの量のプラスチックを食べてしまっているそうです。 自分たちの身におきていることを知るだけでも環境問題への意識が少しずつ変わってくると思うので、消費者がより環境問題への意識を高めることで、企業側も積極的に動いていくような世の中になることを望みます。 参考:行き場失うプラスチックごみ 揺れるアメリカ|特集ダイジェスト|NHK 国際報道 今月開始のレジ袋有料化は“なんの意味もない”…報じられない空前のプラスチック大増産

Linuxカーネルでの「master/slave」と「blacklist」禁止、トーバルズ氏 が承認

Linuxカーネルの生みの親で最終的な調整役を務めるリーナス・トーバルズ氏は、Linuxカーネルでの包括的用語として「master/slave」(主人/奴隷)と「blacklist」を禁止する提案を承認した。 5月25日のジョージ・フロイド氏死亡をきっかけに続いている人種差別反対運動の中で、米Twitterや米GoogleのChromeとAndroidチーム、米Microsoftとその傘下の米LinkedInと米GitHubなど、多数のIT企業が同様の決定を発表している。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/13/news058.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── IT業界でもベトナム戦争を思い出させる用語が見られます。 語源は諸説ありますが、例えばアパッチはアメリカ軍における世界最高の戦闘ヘリ「アパッチ」、トムキャットはアメリカ軍の戦闘機F-14トムキャットの愛称を表しています。 また本番環境に反映させる意味を持つ「デプロイ」ですが、これは「兵力展開」を表しています。 他にもDMZというインタネットなどの外部ネットワークと社内ネットワークの中間につくられるネットワーク上のセグメント(区域)のことは、DeMilitarized Zoneの略で、直訳すると「非武装地帯」。こちらは、完全に軍事用語です。 今回、Linuxカーネルで禁止されたのは人種差別を想起させる用語であり、現時点では軍事を想定されること自体は批判されていませんが、日本の旭日旗なども非難の対象になったりしているので、今後の情勢次第ではIT業界でも大きく名前を変更するといった現象も起こる時代が来るかもしれません。

匿名の誹謗中傷についての対策強化

インターネット上での匿名の投稿者からの誹謗中傷について、総務省は7月10日、投稿者の特定を容易にする制度改正に向けた有識者会議で、方向性をまとめた中間報告案を示し、大筋で了承された。会員制交流サイト(SNS)事業者が保有する投稿者の電話番号を開示対象に加えることが柱。ただ、情報開示を迅速にする新たな裁判手続きの創設については慎重な意見が続出したため、引き続き議論する。総務省は11月に最終報告を取りまとめる。 現在の制度では投稿者の氏名や住所が開示対象となっているが、SNS事業者はそうした情報を持っていないことも多い。この場合、被害者は開示請求や裁判などを通じてSNS事業者から得た通信日時などの情報に基づき、ネット接続業者(プロバイダー)にも追加で開示請求や裁判をしなければならなかった。 一方、新たな裁判手続きは、被害者が事業者に情報開示を求めて訴訟を起こさなくても、申し立てに基づき裁判所が投稿者情報の開示の適否を判断・決定する仕組みを想定している。 しかし、この日の会合では、有識者の半数にあたる6人が連名で慎重な検討を求める意見を提出。制度が乱用されれば、表現の自由や通信の秘密といった憲法上の権利が侵害されかねず、「匿名表現の保護が後退することは誰も望んでいない」との声も出た。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/13/news045.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── ▼批判と誹謗中傷の境目 どういったことが誹謗中傷に当たるのか ・脅迫罪 個人の「生命、身体、自由、名誉又は財産」に関して脅迫した場合 例えば、「死ね」「ナイフでメッタ刺しにして殺す」「家に放火する」「家族の命を狙う」etc. ・名誉毀損罪 他人の名誉を傷つける行為。 昨年、愛知県豊田市の市議が、あおり運転とは無関係だった女性の画像入りで「犯人だ」と決めつけた情報を自身のFacebookに掲載し「早く逮捕されるよう拡散お願いします」と書き込みました。 ・侮辱罪 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱すること 例えば「バカ野郎」や「デブ」などとののしること、「あいつは仕事ができない」「性格が悪い人間だ」などウワサすること 引用:https://news.mynavi.jp/article/20200616-1056719/ ▼コロナの影響によるスマホ依存の増加 自粛からSNSといったスマホに依存する人が増えてきたことから、現実社会で人と会ってコミュニケーションをとる機会が減ってきた。人と交流できないストレスを誹謗中傷にぶつける人も増えてきている。または孤独からどこかで繋がりを求めることからきずな依存も増加傾向にある。 ネット上での誹謗中傷に対する法律が定められることから、今後は教育にも道徳の分野として取り入れる学校も出てきている。 KDDIも先日、脳科学やAI技術を活用してスマホ依存の実態調査や研究を行い、2024年度中に依存症の改善や予防に役立つアプリの実用化を目指すと発表している。 誹謗中傷がきっかけで命を失ってしまった元女子プロレスラー木村花さんの事件後、SNS上の誹謗中傷に対抗しうる動きがようやく見られるようになった。今後の動きに注目が集まる。

充電いらずの太陽光EV

シャープと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:ネド)は6日、太陽光パネルを使って充電せずに走れる電気自動車(EV)を開発したと発表しました。 日産自動車とも連携して課題を検証し、2030年までの実用化を目指します。 パネルの発電効率は住宅向けの1.5倍で車体の形状に合わせて貼り付けられます。理論上、一日当たり最大50キロメートル以上走行できるようです。実用化に向けて担当者は、「10年以内にパネルの生産コストを100分の一に下げたい」としています。 引用:読売新聞7月7日朝刊 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 現在最も主流なのはガソリンエンジン車ですが、ガソリン以外で動く車もいろいろあるようです。 ガソリンエンジン車の次に多いのが、トラックやバスに多く使われているディーゼルエンジン車で、軽油で走ります。また、タクシーなどに使つかわれているLPG(液化石油ガス)や、天然ガス、アルコールを燃料とする車もあります。 では、なぜ次世代車はEV(電気自動車)といわれるのでしょうか。 EV以外の車種はいずれも、クルマとしての環境保全の面でしか語られません。しかし、EVは電気を使うことによって、家庭電化製品と同様に私達の生活を支えるあらゆるものと同じエネルギーを利用するため、相互に補完しあいながら世界全体のエネルギー消費の無駄を省き、生活全体での環境保全に役立つからです。 代表的なのが、ヴィークル・トゥ・ホーム(V to H)と呼ばれる取り組みです。EVを使わないときは家に電力を戻すことで、電力を有効活用するとともに、電気料金も節約しようというものです。 これに、太陽光発電を組み合わせると、電力会社からの電力消費を抑えることにもつながり、環境にも経済的にも利点となります。しかも、災害が頻発している昨今、EVからの電力供給を様々な形で行うことができる点も利点です。 そのための電力をEVから取り出す装置は必要になりますが、既存のエンジン車や、代替燃料車では、電力供給を行うのが難しいです。 こういった点から、地球環境の保全を前提とした、その他の生活支援や災害支援を含めた活躍の場は、EVとそれ以外の車両では大きく差があるようで、次世代のポスト「ガソリン車」としては、EVが有力だと思われます。 引用:https://www.automesseweb.jp/2020/02/02/322952

忍者の生き方を考える

(CNN) 三重大大学院に新設された忍者研究の修士課程で、世界初の修了生が誕生した。 三橋源一さん(45)はこの2年間、同課程で忍者の歴史や忍術を学んできた。 忍者がかつて自給自足の農耕生活を営んでいた伊賀の地に移り住み、自ら米や野菜を栽培しながら旅館を経営。忍術を教える道場も開いている。 三重大には2017年に忍者研究センターが開設され、翌年から忍者・忍術学専攻のコースがスタートした。伝統的な戦法や武術、身を隠しながら山間部を移動する方法なども学ぶ。 担当の山田雄司教授によると、三橋さんは熱心な学生として研究に没頭してきたという。 今後は引き続き、博士号の取得を目指す。三橋さんは「現代の日本にとって、自分自身が生き抜くために自立生活を送るのは重要なことだ」と話し、グローバル主義の時代は終わったと主張している。 引用:『世界初の「忍者学」修士号取得、三重大大学院の三橋さん』CNN.co.jp 2020年7月2日付 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 忍者の精神である「忍び」とは、 1 隠れたりして、人目を避けること。人に知られないように、ひそかに物事をすること。→お忍び 2 がまんすること。こらえること。 (goo辞書より抜粋) また、「忍」という漢字は、上が「刃(やいば)」下が「心(こころ)」から成り立っている。つまりこの字は、心臓に刃物が突きつけられるような危機的状況であっても動じずに冷静に考え、自分の意思を変えないという強い心をあらわしている。 引用:『第12回 「忍」のもつ意味』伊賀ポータル 私はこの精神が、最近読んだ本『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(草薙龍瞬 著)と繋がるものがあると感じた。 人と比較したり、悪い人/いい人を判断してしまったり、昔されたことにいつまでも捉われてしまっている、といったことはすべてただの「妄想」であり、「妄想」であると自覚することが大切で、「妄想」に捉われず自分を正しく理解する、自分をもつことが重要だと書いている。 参考本:Amazon『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(草薙龍瞬 著) 近年ではSNSの発展によって承認欲求は満たされるはずである。 マズローの5段階欲求では、承認欲求が満たされれば、より高次の自己実現欲求に移行するはずであるのに、これらの考え方を欲しているのはなぜか。 調べていくと、近年のSNSでは、承認欲求は満たされるものの、より低次の社会的欲求が満たされていないのではないかという意見があった。 今のSNSは、社会的欲求(帰属欲求)を置き去りにしたまま、承認欲求ばかりが肥大化している歪な存在とは言えないだろうか。 最近の「SNS疲れ」「SNS離れ」現象は、「インスタ映え」に象徴されるような承認欲求全開のSNSが衰退するサインであると同時に、社会的欲求(帰属欲求)へと回帰するプロセスなのかもしれない。 引用:beehave 「心を動かす」WEB広告の情報メディア『マズロー欲求五段階説が示唆する、フェイスブック・インスタグラムの未来とは?』 忍者の生き方、というのはSNS疲れや情報にあふれた現代にも通じるものだと感じた。 三重大学では、忍者・忍術学講座のyoutube配信も行っているようだ。 興味があれば覗いてみるのも面白いかもしれない。 三重大学 人文学部・人文社会科学研究科 忍者・忍術学講座

無印良品が「コオロギせんべい」発売

無印良品が食用コオロギを原料にした「コオロギせんべい」をネットストアで販売したところ、5/20の発売日当日に即売り切れとなった。 無印良品では6月中旬に販売再開し、今後は店舗でも取り扱う定番商品にしていく予定。 このせんべいは一袋55g中に30匹の「コオロギパウダー」が含まれ、えびせんべいのような香ばしさが特徴とのこと。 無印良品「コオロギせんべい」の衝撃 ネットで即日完売なぜ人気? 徳島大学発ベンチャー「グラリス」で生産した食用コオロギを原料に開発、製造する。 加工の過程でどの程度「昆虫感」を残すかの調整や、製造過程で現れる「虫の脚」が原料由来か、異物混入か区別ができない問題への対応など、昆虫素材ならではの開発の悩みがあった模様。 昆虫食は国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)への対策として注目され、カナダ・フィンランドなどの先進国で開発が進んでいる。 いま注目される「昆虫食」 世界の最新事情、記者が食べながらルポ 畜肉の代替食材としてのコオロギの特徴としては以下のような点が挙げられる。 ・タンパク質含有率60%(牛鶏豚の3倍近く) ・ミネラルが豊富 ・生育が早く、雑食で養殖のコストが安い →必要な水が少なく、温暖化ガスの排出量が抑えられる 無印良品の商品開発もフィンランドを視察したことで立ち上がったプロジェクトで、商品ストーリーを伝え、社会的意義を問う取り組みとなっている。 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 無印良品のような啓蒙活動をきっかけに、日本でも昆虫食が普及するのか、我々の食文化が塗り替えられるようなことがあるのかを考察してみました。 Cross Currents 日本人の食生活の変化 過去数十年の日本の食生活に関する資料を探ってみました。大雑把な分析として、 ・敗戦直後の食糧不足を主因として、コメよりも穀物を多くとった(1955年ごろまで) ・伝統的なコメ食が復活(1965年ごろまで) ・都市人口の増加や学校給食の普及で、コメ食が減り、肉と乳製品の消費が伸びる(~現在) という傾向があります。このデータ中では40~50年間の最大/最小比で7倍ほど肉食が伸びたという結果になります。 極端な例ですが、数値上は数十年かけて食文化が更新されるということはありえそうです。ただし上記の例は政治的な背景も含めて外国の食文化が輸入されたとも捉えられます。 しかし現時点では盛んとは言えない「昆虫食」が自分が生きている間に定着する姿は想像しづらいものです。 「地球上で人類の繁栄を持続させるため」という壮大な目標があるとはいえ、義務感から「昆虫を食べる食文化」が浸透するのでしょうか? 「株式会社昆虫食のentomo」のサイトには以下のような記述がありました。 株式会社昆虫食のentomo 昆虫食 超ぶっちゃけQ&A !! 昆虫食を推進する立場の会社ながら、他サイトで推されているような「食糧難を救う」「地球環境によいことずくめ」のような記載がなく、「当社は科学的に公平中立な観点から、両論併記を旨としています。」と記載されています。 この会社が提示している以下のような見方は「昆虫食文化が浸透していくか」という疑問に対して十分な説得力を感じます。 Q 先進国で虫を食べる必要があるの? A 必要はありませんが、美味しくて栄養価があるから食べるようになるでしょう Q なんで先進国で昆虫食が廃れたん? A 先進国で昆虫を食べるのは非合理的・・・昆虫食は栄養価が高いので、安くて美味ければ、「食糧難」とか関係なく普及していくでしょう。

イタリア・カプリ島に自然戻る

イタリア南部のカプリ島では厳しい外出制限が実施されたことで、自然が本来の姿を取り戻している。 観光シーズンには日に15万人が訪れていた島に、この3か月いたのは住民7000人のみ。漁業者は「感染拡大から2か月すると、海が透き通ってきたんだ」という。観光客が乗る船が詰めかけ濁っていた青の洞窟も、海水が澄み渡り見違える変化があった。ダイバーは「すごい数の魚がいました」という。海だけではなく、山や遊歩道にも昆虫や動物が戻ってきた。 住民は、節度ある観光が定着するよう願っている。 引用: BS1 国際報道2020 2020/6/17 ─ YODOQの見方─────────────────────────── このニュースを聞いていて、最後の部分に気を留めました。「住民は、節度ある観光が定着するよう願っている」という部分です。国内のニュースでよく聞くのは、早く元の状態に戻ってほしい、ようやく少しお客さんが戻ってき始めたなど、経済活動が元に戻ることを期待する声です。ところがこの記事では、今のままの状態が維持されてほしいと言っているのです。本当に住民の方の声だったのか判断しかねるところなのですが、このような意見が公共の電波に乗るということにまず驚きました。 では他に、自然環境が戻ってきている状況をもう少し見てみます。 1. 温室効果ガスの排出量が16億トン減少見込み イギリスの環境ニュースメディア Carbon Brief が発表したデータによると、今年の温室効果ガスの排出量は昨年に比べて16億トンも減少する見込みだそうです。これは約3億5000万台もの車が減ることに相当するようで、地球環境に大きな影響を与えていることは間違いありません。 2. 地球の振動が減った 各国で外出禁止や渡航禁止などの移動制限をしていることで、地球上で観測される「環境地震ノイズ」と呼ばれる振動が大きく減少しています。ベルギー王立天文台の地震学者は、ベルギーの首都、ブリュッセルの環境振動ノイズは約30~50%減少しており、普段は生活振動に紛れて観測できない振動まで観測できるようになったといいます。結果的に地震・火山活動観測も容易になったようで、これらの研究は大いに捗っていると思われます。 3. ベネチアの運河が鮮明なエメラルド色を取り戻す イタリア全土で封鎖措置が敷かれ、水の都として知られるベネチアの観光客がほぼゼロとなったことで、運河があるべき姿を取り戻しました。 4. 動物に自由をもたらした 欧米では都市化によって野生生物の住処が失われてきたが、交通量が減少し、街を出歩く人間も劇的に減少したため、動物が街中に現れるようになりました。バルセロナではイノシシ、サンフランシスコではコヨーテ、フランスでは街中で鳥のさえずりが聞こえるようになったようです。 次に、観光客が減ったことを大いに嘆く意見も取り上げておきます。 「新型コロナで観光客の利用料収入が激減 国立公園、維持管理費もピンチに」 新型コロナウイルスの感染拡大は、国立公園の環境保全にも影響を及ぼしている。全国34カ所の国立公園のうち主要な15カ所を管理する一般財団法人「自然公園財団」(東京)によると、観光客の減少で、公園内の清掃や遊歩道整備などに充てる利用料収入が前年と比べ9割も減っている。維持管理が滞れば希少な生態系が損なわれかねず、関係者は気をもむ。 さて、ここに述べたことは、コロナが環境、観光業に与える影響に対する異なる考え方、視点です。すなわち、 ・観光客が減ってよかった、という考え方 ・実際に、本来の環境が戻ってきたという事実 ・観光収入が減って、環境が守れないという考え方 これらは相対することですが、それぞれはいずれも納得できるものです。 今、「アフターコロナの世界」「感染症とともに生きる」などの議論がさかんにされ始めています。 色々な立場の人、色々と異なる考え方の中で、視野を広げた話し合いがされていってほしいものだと改めて思いました。 参考:FLYER 2020/5/2    毎日新聞 2020/6/25 

居酒屋で酒のテークアウトOKに

居酒屋などでは料理はテークアウトできても、酒類はテークアウトできず、居酒屋の通常メニューを楽しむことができない。ほとんどの飲食店は酒類販売の免許を持たないためだ。しかし、新型コロナウイルスによる影響で大きな打撃を受ける飲食店を支援する対策として、国税庁が4月9日、料理店などに「期限付酒類小売業免許」を付与することを発表。在庫商品などをテークアウト販売できるようにした。「料理店等期限付酒類小売業免許」は、免許を付与されてから6カ月間有効で、6月30日まで申請を受け付ける。5月29日時点で申請件数が全国で2万2449件。付与件数は2万1943件であり、申請が速やかに処理されている様子がうかがえる。雇用調整助成金の申請方法が複雑で、申請自体のハードルが高いことなどに比べると、「失礼ながら役所仕事とは思えない」と取得者にはすこぶる評判が良いようだ。 引用:居酒屋で酒のテークアウトOKに 家飲みにレアな一品 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 期限付酒類小売業免許について、従来免許との違いを調べてみました。 従来も、お祭りやイベントなどでの未開封の酒類販売には期限付酒類小売業免許が必要でした。これはすでに酒類販売業免許または酒類製造免許を取得していることが条件です。酒類販売業免許の取得には以下、国税庁HPに記載のある4つの要件を満たしている必要があります。また、通常免許は申請から審査、交付までの標準処理期間が2か月ほどと提示されています。 参考:国税庁 料飲店等期限付酒類小売業免許に関するQ&A 今回の期限付酒類小売業免許(料飲店等期限付酒類小売業免許)は申請時には酒類販売業免許申請書と住民票写しのみを提出すれば免許が交付されます。交付後に追加の申請書、各種誓約書、証明書(土地、建物、設備等契約書・納税証明書)などを提出すればよく、飲食店への救済措置のための施策ということが感じられます。また、販売できる酒類の仕入れ先についても明記されており、既存の仕入れ先からの商品のみ販売可とするなど、サプライチェーン全体を通しての施策でもあります。 参考:国税庁 酒類販売免許関係Q&A もし、馴染みのお店に最近行くことができていなどであれば、お酒のテイクアウトをやっていないか確認して、普段は一緒に行かない家族と店の料理とお酒を自宅で楽しみ、コロナの影響がなくなってもお店が存続できる手助けをしてみては如何でしょうか。

神戸に60歳以上専用のeスポーツ施設 “シニアゲーマー”を育成

人材育成支援を手掛けるISRパーソネル(兵庫県神戸市)は6月24日、60歳以上のシニア専用のeスポーツ体験施設「ISR e-Sports」を、7月2日に神戸市でオープンすると発表した。 スタッフが利用者にゲームのプレイ方法を教え、eスポーツを高齢者に紹介する人材として育成。 いずれは全国の福祉施設へ派遣するなど、シニアの雇用創出を後押しする。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/24/news158.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 総務省の労働力調査をみると、2018年の60~64歳の就業率は68.8%となり、7年連続で上昇し、2000年以降で最高水準となった。 改正高年齢者雇用安定法が施行された2006年以降、リーマンショックで就業率が低下した一時期を除き、上昇傾向にある。 少子化による労働力の減少や、社会保障費の抑制による財政負担軽減のため、労働意欲ある高齢者に元気で長く働いてもらいたい。 そのために、政府が法律を見直すことはもちろん、企業は高齢者を受け入れる体制を整える必要がある。 今回、紹介したシニア専用のeスポーツ体験施設も高齢者がeスポーツを指導することが副業として確立することを目指している。 個人差はあれ年齢を重ねることで、体力が低下していくことは避けられないため、体力が必要となる仕事を継続するのは難しくなる。その分、今までの人生経験やスキルを活かした仕事ができればベストである。 今より高齢化が進んでいるであろう数十年後には、60代70代でも働くのが当たり前の時代が来るかもしれない。 そうなったときに社会に必要とされる働き手でいられるよう、今のうちからスキルアップや将来必要とされるスキルを見極める必要がありそうだ。 参考:シニアの就業 https://www.works-i.com/column/teiten/detail019.html

介護特化の人型巡回ロボット 異常時には部屋に駆け付けドアを開閉

ロボット開発を手掛けるテムザック(福岡県宗像市)と介護関連事業を行う高山商事(愛知県名古屋市)は11月18日自律走行して介護施設を巡回する見守りロボット「SOWAN」(ソワン)を発表した。 利用者が装着する活動量計と連動し、異常時には部屋に自動で駆け付けて職員に現場の状況を映像で伝える。 利用料金は月額6万6000円(税別)から利用が可能になっている。 引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/18/news122.html ─ YODOQの見方─────────────────────────── 個人レベルの介護においても見守りロボットが増えてきており、静岡県藤枝市では、NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo i」(パペロアイ)を活用した高齢者の見守りサービスを市民向けに提供する予定となっている。 PaPeRo iは顔認識技術や音声認識AIを活用し、高齢者がPaPeRo iと会話できるほか、写真を撮影して家族に送信したり、家族からの音声メッセージを受け取ったりできる。朝、昼、夕方の3回、高齢者がロボットの前に来た際に、許可を取ったうえで自動で写真撮影。家族に送信し、確認後は「見たよ」と音声で伝える見守り機能も備えている。 高齢者がPaPeRo iの赤いボタンを押すと、すぐに警備会社と家族、自治体に緊急通報メールを送信。1日3回の写真撮影で、高齢者がロボットの前に3回連続で現れなかった場合にも、同様に緊急通報メールを自動送信する。 家族と離れて暮らす高齢者の安否確認、緊急対応に役立つとしている。 このようにコロナ渦もあって、介護市場ではかなり無人化やロボットといった需要が増えてきている。今後もロボットや無人化関連事業はさらに活発になっていくと考えられ、無人化のシステム導入への補助金も多くなってきているので、無人化サービスといったものに今後着目するのも良いだろう。

「Yahoo! MAP」でショッピングモールや水族館の混雑状況チェック可能に

Yahooはスマートフォン向け地図アプリ「Yahoo!MAP」で行楽施設の混雑状況を確認できるようにアプリをアップデートしました。 全国のスーパーや薬局など約2万8000店の混雑状況の表示は6月1日より可能となっていましたが、今回のアップデートで大型商業施設、動物園、水族館などの行楽施設約2000件の混雑状況の確認が新たにできるようになります。施設ごとの混雑状況は、施設をタップすると「混雑」「通常」「緩和」の3段階で表示されます。 また、今回のアップデートでは曜日ごとの混雑状況や当日の混雑状況をそれぞれ棒グラフと折れ線グラフで1時間ごとに表示する機能も追加され、混雑状況を分かりやすくしています。一部の施設では混雑状況の推移も掲載され、「人が増えてきています」「人の増減はそれほどでもありません」「人が減ってきています」といった情報がグラフ上部に表示されます。 これらの混雑状況のデータはYahooが提供しているアプリで位置情報の利用を許可しているユーザーのデータを元に算出されています。今回、「Yahoo!MAP」に機能が追加されましたが、「Yahoo!検索」でも6月30日より提供を開始することのことです。 ─ YODOQの見方─────────────────────────── 位置情報を収集する方法として、アプリに開発キットを組み込んで位置情報を収集するベンダーは多くいます。 ベンダーの多くは自社のソフトウェア開発キットをアプリに組み込んでもらえるようアプリ開発者に依頼し、組み込んだ開発キットより位置情報を収集します。 開発キットが組み込まれるアプリには、地図アプリや天気アプリなどユーザーが位置情報の共有が必要と感じるアプリがある一方、電卓アプリや懐中電灯アプリなど位置情報の共有の必要性を感じないアプリもあります。ベンダー各社は先にユーザーに同意を求めてから位置情報を収集しているとされていますが、そのデータの利用目的や利用する企業の種類などの情報をユーザーが完全に理解してアクセスを許可しているとは限りません。 そんなアプリ開発者に対して、Googleは位置情報にアクセスするアプリに対して事前の承認プロセスを義務付けるというポリシー変更を2020年後半に計画しています。電卓アプリや懐中電灯アプリなど不必要に位置情報を収集しようとするアプリを締め出し、ユーザーのプライバシーを保護することが狙いです。 Googleには位置情報へのアクセス許可をもっとコントロールできるようにしてほしい、アプリがどのようにデータを使っているのかについて透明性を上げてほしいとユーザーからの声が届いています。Android 10では、使用中のアプリにのみ位置情報へのアクセスを許可することができるようになっています。また、Android 11では機密性の高いデータへのアクセス許可を「一度だけ許可する」として一時的に与えられるようになり、より細かくユーザーがアクセスを制御できるようになりました。また、Googleが調査したところ、バックグランドで位置情報をリクエストしているアプリのうち、多くは実際には位置情報を必要としていないアプリであることが分かりました。そのため、アプリが表示されている間のみ位置情報を収集しても、同じような機能の提供ができるということになります。 ポリシー変更のスケジュールは下記のようになります。 2020/08/03 新規登録アプリに対してGoogleの事前の承認が必要 2020/11/03 既存の登録アプリに対してGoogleの承認が必要 ※スケジュールは変更になる可能性があります Googleの承認の審査の要素は以下のようになる見込みです。 ・その機能はユーザーに明らかな価値を提供しているか ・ユーザーはアプリがバックグラウンドで位置情報にアクセスすることを予期できるか ・その機能はアプリの主な目的を実現するために重要か ・バックグラウンドで位置情報にアクセスせずに同じエクスペリエンスを提供できないか iOSでも位置情報の管理機能を導入しており、iOS 13のリリース以降、バックグラウンドで共有される位置情報データは減少しています。世界各地で新たなプライバシー規制が登場しており、今後ますます位置情報などの収集が難しくなると思われます。この機会に自身の電子機器の位置情報設定を確認してみてはいかがでしょうか。

コロナ禍でのCMの変容

アライドアーキテクツは同社のSNSプロモーション総合支援プラットフォーム「モニプラ」を利用してSNSユーザー4157人に「新型コロナウイルス感染症拡大に伴うSNS利用実態調査」を実施しました。  「コロナショック」の今、消費者のSNS利用時間や利用プラットフォーム、利用目的にどのような変化があるか、また消費者はSNS上の企業活動についてどのように見ているのかを尋ねています。 【アンケート結果】  SNSの利用時間について、外出自粛要請が行われる前後で  「変わらない」:63.7%  「増えた」または「すごく増えた」:34.5%  「減った」または「すごく減った」:1.8%  前の質問でSNSの利用が「増えた」または「すごく増えた」と回答した人に利用頻度が増えたSNSについて聞くと、  「Twitter」:67%  「LINE」:60%  「Instagram」:39%  「Facebook」:29%    SNS上での企業のプロモーション活動についての意識を質問したところ、感染拡大につながる行動に関すること以外であれば  「企業がプロモーション活動をしていてもいいと思う(不快感はない)」:40%  「経済を回すためにも、企業のプロモーション活動をどんどんすべきだと思う(好意的に思う)」:33%  「企業はこれまでとプロモーション活動の方針を変更する必要はないと思う」:21%  94%が肯定的    また、新型コロナウイルス感染拡大以降、特定の企業に対する見方がプラスまたはマイナスに変わった経験がある、と答えた人が全体の約半数にのぼった。  マイナスの意見には、「外出自粛にもかかわらず、旅行や店内での飲食を促すダイレクトメールやクーポンなどを何度も送ってくる」などが挙がっている。   引用・参考:『コロナ禍でのSNSプロモーションを消費者はどう見ているのか――アライドアーキテクツ調査』ITmediaマーケティング 2020/04/28付 ─ YODOQの見方─────────────────────────── コロナ禍でのTVCMについていくつか調べてみた。 【全体像】 企業ごとに集計した場合、ACジャパンが大きく躍進(昨年の約20倍)。 スポンサーの自粛により、各放送局の自由裁量で流せるACジャパンのCMを充てたため。 観光・アミューズメントのCMは昨年比約34% 映画の告知は前年比約43.2% 自動車関連は前年比約57% また、各自治体からの「ステイホーム」の呼びかけなどで、通常の企業CMは昨年比較で9割程度となった。 参考:https://markezine.jp/article/detail/33420 参考:https://www.kyodo.co.jp/mamegaku/2020-04-23_2691911/amp/ 【CMの在り方】 例1.大塚製薬「ポカリスエット NEO合唱」 今年は中高生の合唱をテーマにしたCMだったが、感染を防ぐために、CM出演者は全員自撮りで作成。各出演者の自撮りを繋げたCMとなっている。 参考:https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/pocari-sweat-cm-beyond-corona 例2.台北市広告代理商業同業公会 「Together Stronger」 台北市広告代理商業同業公会(同業組合)が4月30日の夜、フェイスブックで、大量のテレビコマーシャルの一部を編集してつなぎ合わせた広告「Together Stronger 我們終将『再次擁抱』」(ともにより強く いつの日かまた抱き合うことが出来る)を発表した。 台北市広告代理商業同業公会は、「広告は生活の延長であり、文化の累積であり、価値の伝達であり、経済の推進者である」と指摘、この映像が人々に感動を与え、心を癒し、励ませるよう願い、「我々は必ず勝利する。そして互いの愛と温もりを以って再び抱きしめ合うのだ」と話している。 参考:https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=176624 特に台湾のCMは、言葉はわからないが、言いたいことは伝わってきた。 WITHコロナ、アフターコロナと言われているが、短い時間で視聴者に訴えかけるCMの在り方も変容していくものだと感じた。 同業組合の言葉通り、CMは経済を促進する効果がある。 世界各地でコロナにより経済は落ち込むと考えられるが、CMによって経済がある程度促進されれば素晴らしいと感じた。

お問い合わせ

CONTACT

業務システムに関するお困りごと、WEBサイトの制作など、
まずはお気軽にお問い合わせください。

会員サイト
CONTACT
06-6305-2278
採用サイトはこちらRECRUIT