金美齢さんの講演を聞く機会がありました。
私はあまりテレビを見ないのですが、日曜日の「たかじんのそこまで言って委員会」だけは
ビデオを取ってもかならず見ています。
金美齢さんはレギュラーの1人ですが、75歳の芯の真っすぐした方だと思います。
主に2点について話しておられました。
1、日本という国の恵まれている状況
2、組織の大切さ
日本には譲るという美徳があります。例えば、戦国時代、敵であっても礼儀を重んじ、
助けてもらったり、情けをかけられた場合にはそれを返そうという考えをもっています。
島国であるということもあり、日本は敵から守られた状況で文化をはぐくんできました。
その結果、世界からも尊敬される文化を持ち、経済的にも非常に信頼される国となりました。
そのバックボーンがあるからこそ、日本は国際的にも認められ、他の国々の人よりも非常
に優遇されている状態にあります。
例えば、日本のパスポート。入れない国は、北朝鮮くらいと言われています。今はどうか
わかりませんが、イスラエル、ヨルダンなど相対する国のどちらにも入国できるというこ
とも聞いたことがあります。
※どちらかに入国した後のもう一方への入国はダメとも聞いたことがあります。
それだけ信用のあるパスポートということです。
日本円についても同様、ほとんどの国で、円をそのまま持っていけば現地通貨に両替して
くれる。これはバックパッカーとして色々な国に行ったので本当に実感できます。
ドルほどではないにしても、銀行に行けばかなりの奥地や、観光客の少ない地域でも換金
ができます。
日本でいると比較対象が少ない。外国人の移民も少ないし、外国の企業も少ない、貧富の
差も少ない。
「物事は何事も比較しないとわからない。」
このことは当たり前ですが、本当に実感できるよう知識をつける、行動することが本質を
見極める大切なことだと考えました。
2つ目に組織が大きいということに対する大切さを話されていました。
具体的な話は省略しますが、その時の例えを紹介します。
大河ドラマ「天地人」にも出てくる孟子のことば。
「天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず」
「天の時、地の利、人の和」は整ったと言って去年民主党が政権交代をしたことでも取り
上げられました。
私は知らなかったことばなので、一般的な意味を調べました。
●天の時
自身では引き寄せられない景気状態や、タイミングを指します。
●地の利
自分でコントロール可能な物理的な条件を指します。必要なお金や時間を指します。
●人の和
人材のスキルや組織の持つ力を指します。
この中で最も重要なのが「人の和」であるという意味です。
「天<地<人」
ということです。
「チャンスをつかむ」という言葉があります。
言葉からも「天の時」を意味していることが分かると思います。
しかし、「地の利」や「人の和」が無かったり足らなかった場合、チャンスは逃げていく
ということです。
ことばは違いますが、教育などの時に良く話していることと同じだったので、びっくり
しました。
これも長いので省略ですが、「やれるチャンスが来てから勉強しても遅い」という話です。
これは自分の経験から学んだことですが、経験の大切さを除けば、過去の偉人のことばを
学ぶことは何事にも近道なのかもしれないと感じました。
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