先日、セミナーでグローバル企業として、成功する条件として、企業の「現地化」を
書きましたが、よく似た成功事例の1つにヤクルトがあります。
ヤクルトの国際事業は、その地域での現地生産、現地販売を基本とする「現地主義」
を徹底しています。良く知られるヤクルトレディも現地の人間が行い、雇用創出にも
貢献しています。
ヤクルトの創始者で医学博士の代田 稔(シロタ ミノル)さんは、病気にかかってか
ら治療するのではなく、病気にかからないようにする「予防医学」を志し、微生物研究
の道に入ります。
そこで乳酸菌の一種を発見し、誰もが安価に手に入れられる飲み物として、ヤクルト
を開発した。これを世界中に届けたいという企業理念のもと、世界32の国と地域で
販売されている。
海外、特に発展途上国では、病気になっても医者にかかれない現状があり、たくさん
の人が毎日亡くなっています。この現状を、予防によって解決したいという想いが世
界の国々に伝わって広まったものです。
その国の雇用の創出、健康を守る、と同時に、企業としての収益も実現する仕組みは、
社会貢献をビジネスとして実現している見本となる例だと思います。
http://www.yakult.co.jp/saiyou/newgraduate/010kaigai/index.html
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